英語論文の書き方-文法よりも構成を

 先週、エディテージという英文校正・校閲などのサービスを持つ会社の英語論文セミナーを、理科大にて開いていただきました。面白く、かつ勉強になるセミナーだったので、印象に残ったことを3つ紹介しながら宣伝(!?)したいと思います。

●文法よりも構成を
 文法の誤りは、英文校正(編集)の過程で正すことができます。しかし、不適切な構成をこの過程で直すことはできません。そのため、とにかく英語論文の正しい構成をしっかり理解し、意識して論文を書くようにすべしというご指摘が、セミナーの中でありました。
 正しい構成とは何かということをもっと知りたい方は、エディテージのセミナーを受講しましょう!

●英文の基本は S+V で始まること
 日本語で「~~において、…」「~のうち、…」と始まる文を英語にすると、つい「In ~~, …」、「Among ~~, …」と書いてしまう人は少なくないと思います。しかし、英語はできる限り "S+V+ …" のスタイルで書くことを心掛けましょう。

●繰り返しは要らない
 英語論文を書くときに、方法で書いたことを結果や考察にも、結果で書いたことを考察にも書いてしまいがちな人も少なくありません。これらは不要な繰り返しなので、避けるべきです。
 一方、Conclusion(もしくはDiscussionの末尾)とIntroductionに書く「結論」とは一致させなくてはいけません。これが、1つ目に挙げた「正しい構成」として解説された一つの要素でもあります。
 大事な内容が、Discussionの途中やConclusionを読むまで出てこないのでは、それは読み手に(査読者にも)伝わりません。

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 「始めに大事な主張を記し、最後にそれをもう一度結論として述べる」というのは、英語に限らず日本語でも論文を書く上で求められるものです。そう分かっていても、実際にできていなければ意味はないので、分かったからには実践したいものです。

 以前の関連エントリ
英語論文を書く際の注意点(2012年1月21日に、私なりにまとめたもの)
同、第二弾(2013年11月19日)
卒業論文の書き方(2012年1月5日)