科学の抱えるコミュニケーションの限界と提案

 コミュニケーションが失敗するのはなぜなのか。
 それは、様々な場面で重要な問いだと思います。そして、次の記事では「科学者とのコミュニケーションが痛いわけ」と題して、科学や法律がすべての問題を解決できるわけではないことをよく表現しています。

 「科学者とのコミュニケーションが痛いわけ」(中村多美子氏@JST・RISTEXプロジェクト)

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 市民が知りたい答えは、法の中にも、科学の中にも、存在しないことは少なくない。市民の問いと、法律家の問いと、科学者の問いは、実際には「かなり」すれ違っている。
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 それでは、そのような場面に遭遇した、もしくは遭遇すると思われるときには、どのような行動・準備をすればいいのでしょうか。この問いに対するこの記事の回答は、「話をしている相手が、異なる問題意識と異なる行動様式を採用していることを知ることがまずは大事」ということです。

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 私自身も共同研究者と、この問いについて一つの答え(提案)をすることを目指しています。その中で、環境リスクの問題解決のプロセスに焦点を当てて議論する機会を、2012年8月10日(金)に用意しました。

 SMCワークショップ「『では、どう伝えればよかったのか』~リスクコミュニケーションの肝を考える~
 (2012年8月10~12日、早稲田大学

 2、3日目と続くグループワークは定員締切とさせていただきましたが、1日目の講義はまだ参加のお申し込みをいただくことができます。よろしければご参加くださいませ。

 今日は早稲田大学にて、その1日目の講師の一人と打ち合わせをしてきました。当日がとても楽しみです。