箱根駅伝・早稲田久しぶりの総合優勝なるか!?

 1日のニューイヤー駅伝は、ラスト胸の差で、富士通が優勝。元日から、最後の50mでも勝負の分からないという、すごいレースでした。富士通は、5区、6区の選手の一歩でも前へという気持ちがアンカーまで伝わった、良いチームでした。
 五霞出身の首藤弘憲選手(ヤクルト)は6区で2人抜いて(14位→12位)、チームの9位に貢献しました。入賞まであと一歩。これからも応援したいと思います。


 2日は箱根駅伝の往路。
 私が陸上を始めた頃、早稲田大学スーパーエースだった渡辺康幸さんが監督になり、作り直されてきたチーム。前回大会2位だった早稲田大学が、久しぶりに箱根で総合優勝できるかどうかに、ずっと注目してきました。私の中では、今でも大学駅伝のトップは早稲田なので・・・。かなりの早稲田びいきであることをお許し頂いた上で、以下、今日の往路の記録です。

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 1区、早稲田のルーキー・矢澤がラスト2kmでスパート。1:04'48"の区間賞で2区尾崎へつなぎ、流れを作った。
 「一人目の汗が染み込んで、襷に命が吹き込まれました。」
 一昨年の優勝校・順大の1区・関戸がまたも出遅れてしまった。

 2区の後半、ダニエル(日大)、外丸(東農大)、木原(中央学院大)が熾烈な2位争いを演じる後ろで、早大・尾崎が粘った。区間記タイム1:09'36"で、山梨から3'26"、2位の日大からは47"差の6位で竹澤へ。8位駒澤からは43"先行。

 3区・竹澤の入りの5kmは14'04"。あっという間に2位に上がった。前回大会まで3年連続で、箱根駅伝区間記録を更新してきた佐藤悠基東海大)は14'14"。駒澤・渡邉はブレーキ。竹澤は1:01'40"、「当たり前」(解説の瀬古さんの言葉)の区間新記録で山梨に16"差に迫った。悠基は1:02'18"で、自身の1年時の区間記録には6"及ばなかったものの、13人抜きで5位までチームを押し上げた。

 4区・三田は、16"前の山梨・後藤に1kmで追い付いた。以降は並走したが、細かいアップダウンのあるコースでの10kmを29'17"で走り、10kmすぎに後藤を離した。駒澤は浮上できず、二宮(4区9.1km)で早稲田と7'45"差。三田は15kmも43'28"と快調なペースで、結果は55'04"の区間新記録。

 5区、トップの早稲田は三輪。山梨は48"差で高瀬へ。注目の東洋大ルーキー・柏原は4'58"差の9位でスタート。駒澤は8'59"差の18位で星へ。順大は11'01"差の23位で小野へリレー。
 宮の下の手前で、高瀬(山梨)が三輪(早稲田)に追い付いた。
 「去年と同じ1月2日、同じ両者(早稲田と山梨学院)が再び合間見えました。」
 しかし、三輪はすぐに再び高瀬を離して再び先頭へ。一方、柏原は“山の神”今井正人を上回るペースで進み、小涌園前では三輪と1'19"差。ここまでで差を3'39"詰めた。そして、最高点を過ぎたあたりで三輪を捉え、最後の平地で振り切り、そのまま往路優勝。個人記録も1:17'18"の区間新記録。“山の神”の区間記録が、わずか2年後にゴールデンルーキーに塗り替えられてしまった。
 早稲田は22"差で往路2位。駒澤は7'55"で15位。駒澤は1、3、4区が区間19、21、19位という結果だったが、往路に力のある選手を配置できなかったのは、直前にアクシデントがあったのだろうか。復路に残しているメンバーが本調子であれば、まだ総合優勝は射程圏内かもしれないが、どうだろうか。
 順大の主将、小野は80分を切るタイムでの区間2位で、チームを8'41"差の18位に上げた。山登りで途中棄権してしまった翌年に、再び山登りにエントリーされた人は初めてらしい。好記録で走ってくれて良かった。

 今回の往路では、風がなかったこともあったのか、2~5区の4区間区間記録が塗り替えられるという結果になった。
 明日の復路でも力を発揮し、総合優勝を勝ち取る大学はいかに!?

 

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