游於藝@水戸弘道館

 先月中旬、水戸での「運動あそび」健康教育セミナーに参加した日曜日の午後は、7歳の人たっての希望で水戸城址の公園に行ってきました。

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 一番良く当時の姿を遺しているのは、かつて水戸藩校であった「弘道館」。
その周りも水戸城大手門が復元されるなど、史跡公園としての再整備が進んでいるのですが、

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 弘道館が期待を裏切らない良い史跡でした。

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 水戸徳川家というと、「水戸黄門」の名で第二代藩主・徳川光圀がよく知られています。この光圀をはじめ、代々の水戸藩主はここでの教養教育に力を入れていたのですが、とくに成果を残し名前が残っているのは第九代藩主の徳川斉昭です。今は史跡になっているこの藩校も、斉昭が1841年に開いたものでした。

 館内で一番心に残ったのが、縁側に掲げられている額のこの書。

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 「游於藝」(芸に遊ぶ)。出典は孔子の『論語』で、「藝」は当時学ぶべきものとされた礼儀作法(禮)、音楽(楽)、弓術(射)、馬術(御)、習字(書)、算術(数)の6つ。これらを学ぶのに、学問武芸だからと凝り固まってしまうのでなく、伸び伸びと楽しんで臨もうという意がこの字に込められているのだそうです。

 その通りですよね。

 どの人にも新しく知りたいことに、なぜなんだろうとか、あぁでもないこうでもない等と自身で試行錯誤しながら触れる機会が多くありますように。学びの過程で試行錯誤を楽しめる環境が誰にもありますように。そう思います。

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弘道館(観光いばらき)