7月上旬に台湾出張の後、日・月の2日を挟んで札幌に行っていました。台湾に続いてこちらも共同研究で、しかも札幌市内と近郊の大学をハシゴで。
行った先では、ある薬理に関する生体応答について新しいライブイメージングを試したり、普段は使わない二光子励起顕微鏡を使って脳の神経細胞の並びを三次元イメージングしたり。前者は初めてのトライアル、後者は仕上げに向けての検証。ハッピーな実験結果あり、意外な検証結果もありで、数日間に濃い進捗が得られました。
出張先では有意義な中でも、移動しながらの日程で実験が夕方遅くまで続くと、それなりに疲れもします。そんなとき、札幌で食べたいのは、野菜ごろごろのスープカレー。どこに行ってもスープも野菜も好きな私には外せません。しかし、半年前の1月に来たときには、市内・大通周辺のお店はどこも混んでいて入れず。今回も、出張の実験を終えた後の遅い時間ではお店が閉まっていたりして、危うく行き損なってしまうところでした。
滞在中最後の夜に、疲れた中で調べてみたら、北大・北キャンパスに近い北22条~24条の方にもお店がある。翌日最後の実験を半日終えて空港に向かう直前に、行ってきました。北22条のBeyond Age。
ごろごろ野菜と肉の絶妙なバランスに、深い味のスープカレーが美味しかった。これのおかげで、体調も良く保ったまま7月中旬も乗り切れたような気がします。
濃密な出張の中でも朝走る時間だけは確保して、
意外にも行ってみたのが初めてだった、札幌朝市。街中を走っていると目の前に突如現れる感じに驚きつつ、この朝は海鮮丼。
藻岩山も走ってきました。
出張初日は空港から直接、北海道医療大学に向かったのですが、
そこに行くのに初めて乗った、学園都市線。以前は石狩川を挟んで函館本線の対岸を石狩沼田まで走り「札沼線」という名だったものの、沼田まで行く線路はすでに廃止され、路線の呼称が変わっていたとのこと。
なお、この列車は「浦臼⇔石狩当別」の行き先表示がありますが、この浦臼より先は「1日1往復」しか走っていないそうで、驚愕。事実、ここを含む区間は年間3億円超の赤字を出しており(!! *1)、2020年5月上旬での廃止が決まっているそうです。
赤字経営のJR北海道。線状に町の並ぶ本州が鉄道を使いやすいのとは、事情が違うのでしょう。しかし、もうすぐ廃線となるこの先の区間、時間を作って乗ってみてくればよかった。うっかり先に行き過ぎたら、その日のうちに帰れなかったかもしれませんが。
しかし、冬ど真ん中でもなく雪の残る3月でもなく、
夏の北海道に来れたのは久しぶりでした。なかなか梅雨の明けない関東以西と違い、7月上旬でも空から見る北東北から北海道の景色は美しく、
今別の町が見える津軽半島とか(以前に一度だけ行ったことがあるのを思い出します)
函館山が先に見える函館の町とか、
海に浮かぶようにも見える、大沼公園隣の駒ケ岳とか、
「蝦夷富士」羊蹄山とか。この山は飛行機から見る印象以上に内陸にあり、標高は1898mもあるのですね。右手前はたぶん支笏湖のあたりかな。
こっちは羽田に着く前に見える富士山。
しばらく予定はないのですが、また夏の北海道に行きたいものです。
●共同研究で初めて冬の札幌へ(2019年1月)
(*1) 2020年5月に廃止される札沼線 北海道医療大学~新十津川の赤字規模は?(鉄道チャンネル、2018年12月21日)