台湾での寺院参拝(台北・龍山寺、高雄・三鳳宮)

 台北でも朝走っていたところ、早朝から多くの人が寺院にお参りしているのを見ました。台湾での暦の節目は、西暦の正月でなく「旧正月」なので、彼らは特別な日だからというわけでなく定期的にお参りをしているのでしょう。私は2016年の大晦日から元日にかけて台湾のお寺を回っていて、こちらの信仰の篤さを感じつつ、寺院の特徴も興味深く感じていました。



 大晦日の朝に行ったのは、台北龍山寺。1738年建立の仏教寺院です。台湾では皆さん体は直立のまま合掌では手首を反らせ、手を地面に対して垂直に立てる姿を見て中国を感じました。



 寺の周りには仏具の店が並んでいました。上の写真は、龍山寺の西側の西園路一段。片側二車線の通りに仏具屋さんが並ぶ姿には、一瞬圧倒されてしまいます。

 この日の昼には高雄に足を伸ばし、三鳳宮にも行きました。こちらは道教の寺院です。



 道教というと漢民族に古くから根付く伝統的な宗教で、不滅の真理としての道(タオ)を各人が見出すことの大切さを示唆したものという理解でいいでしょうか。
 道教の開祖とされる老子には、史記に「孔子適周,將問禮於老子」(格子周に(適)き、將に老子に禮を問う)とあるように、この地で学問の神とされる孔子も教えを請うたと言われます。それだけこの教えは、ここの人たちの根本・真理になっているのだろうと思わされます。




 台湾でも中国でも、赤は幸福の色ですね。

 ここで13時ごろ、参詣に来た団体バスが到着し、降りた人たちが神輿を担ぎ上げたと思ったら、爆竹の凄まじい音が鳴り響きました。



 台湾や中国で爆竹というと、幸福祈願に欠かせないものです。ただその音は、子どもでなく大人でも耳を押さえるほどです。その祈願の仕方に、図らずもまた中国を感じました。



 ここも寺社の周りの通りには、薬草やお茶の店が並んでいました。中国語と薬草が分かる人と、いつか一緒に回れることがないかなぁと思いつつ、今回は見るだけでおしまい。少し残念ではありましたが、中国語なしで店に離し掛ける勇気も足りず…。(それでも、もう少し次の日にも寺社を回ってみたのですが。)



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