机上で描かれる「研究戦略」に3つの疑問

 世界における日本の論文数のシェア(割合)やその世界ランクは、低下傾向にあるというけれど。
 日本と違って人口が増えている国もある一方で、絶対数という一つの尺度だけで勝負することにどれだけの意味があるのかな。「論文数」以外で勝負ができているか、評価を試みたことはないんかな?

 女性研究者の活躍を、と言いつつ女性に頑張ってもらわなければ、とか言う人がいるけれど。
 様々な職場で女性の活躍を妨げている第一の要因は、女性の頑張りの不足ではないこと、分かってるんかな?

 研究の様々な連携を促したり、連携のためのリソースを獲得したりする部門の「人数を増やさなくては」と言われる場面があるけれど。
 問題は人数ではないのではないかな。そこに今、効果的に動ける人は果たしているのかな。異なるフィールドを理解して発言できる人が、いるかどうかだってこと、分かってるんかな??

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 研究の国際展開、技術移転・産学連携。それらを妨げる要因があるとしたら、つまりはそれがどんなものなのかっていうこと、理解されているんかな。何をどうしたら解決するのか、どう考えられているんかな。

 言葉面が揃っていても、そこにビジョンの具体性がないとどういう印象を与えるのか。最近聞いた「研究戦略」と題したお話が、とても勉強になったので、書き残しておきたいと思います。備忘録を兼ねて。