できるだけ学生に近い側で

 大学生の親御さんが、私を「梅澤くん」と呼んでくれる。それは、私が教員としての原点に帰れる貴重な機会。

 「梅澤くん」と呼ばれるのを聞いて、周りの先生が親御さんに「先生ですよ(笑)」と指摘してくださる。(そういうのを笑い話にしてくださる先生方が好きです。) でも、「梅澤くん」でその通り。助教は教授よりも学生、つまり親御さんのお子さんの側にずっと近い。
 それに、たとえ若手の助教でなくたって、学生と教える・教わるの契約だけでなくていい。それ以上の人間関係がそこにはあり得る。少なくとも私はそう思っているし、そうありたい。今は年齢的にもそう(学生の方に近い)だし、そう言えない年齢でなくなっても、学生の気持ちに寄り添える人間でありたいと思う。

 だって、これからをより長く生きるのは、若い人の方なんだよ。

 私の学生のときの気持ち―― とくに8年前、大学4年のときに、卒業試験も薬剤師国家試験も控えていたときの気持ちは忘れてない。追い詰められたけど、ただ苦しかったのとは違う。
 覚えているのは、どうしたら何とかなるのか、いったい自分は何をしたいのかを考えたこと。そのときに考えたことは、大学3年から修士1年のときに経験した就職活動でも、その後の研究生活にも大きく生きている。少なくとも、今までのところは。

 そのときそのときにしっかり勝負をしていれば、将来のことなんて、何とでもなるってこったです。
(見守ってくれていた両親と、教授をはじめ支えてくれた人たちに感謝しています。)

 ま、国家試験直前(1週間前)はもう座っていられなくなって、鈍行西日本の旅で九州まで回っていたのですけど。

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 ・・・なんてことを今日、大学の研究報告・交流会に参加していて感じたり、思い返したりしていました。今日まで野田での学祭が開かれていたこともあり、学生の保護者の方とも再会できたところです。

 その保護者の方とのご縁や、国家試験直前の旅の話も、私にとって不思議でありがたい出会いの経験。その話についても、また別の機会に。

 週明けの今月(11月)末は、今年も、国家試験も間近に控えた薬学科6年生の卒研発表です。良い1週間になりますよう。