『市民研通信』2013年4月号に「ナノ粒子の健康リスク」

 市民科学研究室(代表理事:上田昌文さん)のウェブコンテンツに、ナノ粒子の健康リスクについての私の講演録が掲載されました。

『市民研通信』第17号(市民科学研究室、2013年4月)

 この中に、
・「ナノ粒子の健康リスク(1) 母子伝達と次世代影響」(武田健)
・「ナノ粒子の健康リスク(2) 私たちはいかにリスクを回避できるのか」(梅澤雅和)
などの資料が公開されています。

 私の講演録(→こちら、全文はPDFへ)には、「ナノ材料による次世代健康影響とリスク管理への課題」(岩波『科学』2012年10月号)、「PM2.5の健康影響について私たちが注意したいこと」(岩波『科学』2013年4月号)の内容の解説から、私がなぜそう考えるに至ったかというところまで詳しく記録されています。

 具体的には、
 1)ナノ粒子の健康リスクについてどこまで分かっていて、どこからは分かっていないのか。
 2)有害性・毒性の情報から、ナノ粒子のリスクをどのように理解すべきか。
 3)その理解を踏まえて、研究者だけでなく私たち一人一人がどんなことをできるか。

 以上についての、私の考えがここに記録されています。

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 ナノ粒子(ナノマテリアル)のリスク管理について国際的な議論が深まりつつある今、これらが価値ある情報になることを願っています。現在は、消費者製品への「ナノ」ラベルの是非や方法も議論されています。そのような中でこの資料は、多くの人にとって有用な情報を含んでいると確信もしています。

 少し長いのですが(武田教授の稿が24ページ、私の稿が質疑応答も含めて38ページ)、是非ご覧いただければ幸いです。


 ※記録をしていただいた講演会の情報は→こちら(2013年2月23日)
 ※講演会当日の私のエントリは、→こちら(具体的な講演内容には触れていませんが)。

 よろしければ、本稿への厳しめのご意見もいただけると嬉しいです。