なぜ阪神は勝てないのか? ―タイガース再建への提言(岡田彰布・江夏豊、角川新書)
野球が好きだという理由だけで、自然に手が伸びて読んだ本でしたが、いくつもの言葉が心に残る本でした。
活躍の機会が多くはない選手に対して、本人が希望するポジションを与えることのできない場合に、その選手に対してフォローや意思疎通はしっかりできているか?
この「仕事のフォローと意思疎通」は、野球のチームだけでなく、様々な「チーム」をうまくまとめる上で重要な一つのポイントとだと思います。
って、当たり前のことなんですけどね。私は今年最後の3ヶ月が、非常に忙しかったので、そこに気が回っていなかったことがあったな、と反省もしながら夕方Jogをしたのでした。本書では他にも、野球チームを維持させ成長させるために必要な、球団経営の問題点などについても触れられていました。
加えてこの本では、成績だけでは量ることのできない個々の野球選手の価値。そこに隠されている「人間味」の一端を、知ることができると思います。そして「人間味」が大切なのは、決して野球選手、スポーツ選手だけではないのだとも思います。
野球ファンなら年末の休暇に、岡田氏と江夏氏の “ぶっちゃけた” 話を読んでみるのも一興。オススメの一冊です。