「美しいものを美しく」を合言葉に開かれている、定家亜由子さんの個展に、小さい人たちと一緒に行ってきました。
描かれている花や虫たちは、実はまさに日ごろ見ていたもののようで、冬の畑仕事のさなかに冬眠中の蛙を起こしてしまったり、春の訪れとともに虫たちもワッと活動を始めたり、
その中で若葉が芽吹いたり、春になって小さい人たちが小さいバッタやテントウムシを見つけて喜んだり。
その日ごろ見ている彼らの姿を、日本画の作品に込められた想いに重ね、生き物たちに宿る生命の力に今回も気づかされながら、個展を楽しんできました。医・薬・工学の接するところで仕事をする私にとっては、助け支えたい「生きる力」とは何ぞやを問い直す機会にもしつつ。
また、個展初日の今日開かれたギャラリートークでは、「『写生』は何を写すものだろうか」というお話など、心に残りました。
うちの7歳の人と亜由子さんの個展を訪れたのは、2016年5月の京都での会に行って以来2回目でした。7歳の人は感じることがあったらしく、今日家に戻るとすぐにお気に入りの色鉛筆で、夕飯までの2時間絵を描くことに没頭していました。
私自身は見たものを絵で表現するのが苦手で苦手で仕方がないので、その表現を身近に感じられる機会があることはありがたいことです。
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●美しいものを美しく 定家亜由子の描く日本画展
@日本橋三越本店本館6階、2019年5月6日まで開催中です。
●4歳の人(年齢は当時)と京都弾丸ツアー:二条城、亜由子さん個展、…(2016年5月)
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