【欧州】ドイツ・マインツの教会と印刷博物館

 2019年の3月下旬にフランクフルトに滞在していた間、マインツにも日帰りで行ってきました。フランクフルトもマインツもそうですが、ドイツの町の名前を見ていると、ブンデスリーガ(ドイツのプロサッカーリーグ)のチームの名前が頭の中ですぐにリンクします。これが、町の名を冠し世界を代表するトップのチームを、全国各地に持つことの強さかと。町が馴染みのあるものに感じられます。

 マインツのマルクト~大聖堂。

 フランクフルトから空港経由でマインツに向かう列車に乗ると、マイン川とライン川の合流点を右手(北)に見ながらマインツに入ります。今回は、マインツ中央駅 (Mainz Hbf) の一駅手前のMainz Römisches Theater駅で列車を降りて散策を始めました。こちらから入ると、おそらく日本国内にあるガイドブックでの案内とは反対側から町に入ることになり(しかし近かった!)


 アウグスティーナ通り(Augustinerstraße)でアウグスティーナ教会(Augustinerkirche)を見ながら、


 キルシュガルテン(Kirschgarten)にも寄りながら、マルクト(Markt)から大聖堂の方に着きます。"kirsch" は教会の意味かと思ったら間違いで、教会はドイツ語で "kirche"。一方の "kirsch" はサクランボとのこと。難しい。サクランボはここでも、お菓子やブランデーを作るのに使われるようです。

 町の真ん中で目の前に現れるのが、マインツの大聖堂 "Dom"。



 ここマインツ大司教座は8世紀末から18世紀まで、長くドイツ聖職者の最高位であり、莫大な権力を誇っていました。カトリック教会全体でもローマ大司教座に次ぐ地位を占め、"アルプス以北でのローマ教皇代理人" とも言われたそうです。(参考:Wikipedia「マインツ大司教」


 Domの内部には、これを975年に起工したヴィリゲス以降の司教のステンドガラスがずらり。最近のものはさすがに肖像ではないものの、ステンドガラスは2017年からのPeter Kohlgrafまで続いています。



 マインツでもう一つ有名な教会は、20世紀の画家、マルク・シャガールのデザインした、青基調のステンドガラスで囲われたザンクト・シュテファン教会(St. Stephans-Kirche)。この青を通した光が、中に水の中であるかのような独特の雰囲気を作ります。


 しかしいかん、私のカメラで撮れる、インターネットで見られる綺麗な写真には遠く及びません。

+++

 マインツで小さい人たちと楽しめた博物館は、活版印刷技術の歴史を展示したグーテンベルク博物館(Gutenberg Museum)。ここで暮らしたヨハネス・グーテンベルク活版印刷の発明者であることにちなんで、様々な活版印刷機とともに印刷の歴史が紹介されていました。



 7歳の人も小学校で紙版画を経験したばかりとあり、初めて見る機械をあちこちから観察していました。



 このマインツへフランクフルトからは、近郊列車Sバーンの8番 (S8) Wiesbaden行きで、フランクフルト市内から40分ほど。フランクフルトを出るとすぐにマイン川の南岸に渡り、フランクフルト空港を通ってからさらに20分余りでした。帰りはマインツの中央駅から、


 ちょうど来たRE(快速)に乗車。マイン川の北岸を通ってフランクフルトに戻れる、やや本数の少ない珍しい列車に乗れたようでした。


 戻って着いたフランクフルト中央駅。

 さて、今年2019年は、ドイツにとってはある重要な節目の年です。私は当時の出来事をギリギリ映像で覚えておらず、今も悔しさがあるのですが、今年はしばらく注目して情報にあたっていきたいと思っています。

●これがオススメの⇒Gutenberg Museum
●事前の準備で見たページ: フランクフルトから日帰りで行けるおすすめの町(Mopsさん、2019年2月)

ドイツ・フランクフルトで動物園と博物館巡り(2019年3月)
●ドイツ・マインツの教会と印刷博物館(2019年3月)
歴史的な日からドイツは三十周年