中央道経由で清里~野辺山へ

 今夏はいつもの長野へ行くのに、野辺山に寄ってきました。車で来たのにいきなり鉄道の話でなんですが、野辺山にはJRで最も標高の高い駅があります。


 野辺山駅。標高1345m。



 この駅の南側には、JRの線路の最高標高地点(1375m)があるのですが、


 沿線には8月後半で早くもコスモスの花が咲いていました。コスモスの花は北東北でも、例えば標高400m程度の十和田湖周辺では9月後半で見られるくらいなので、8月にこれを見られる地域というのは本当に涼しい所なのだろうと思います。

 この野辺山に寄るために、いつもは長野まで関越~上信越道で来るところを今回は中央道経由で来ました。先日、子連れ家族が都心近辺でも車で移動する話を聞き驚いたのですが、いざ行ってみると茨城県南(守谷)から車での所要時間は、千住まで40分、西新宿まで1時間、高尾(八王子JCT)まで1時間半。一方の鉄道では守谷から新宿や高尾へ、どんなに頑張ってもそれぞれ1時間強と2時間。
 都心は車が渋滞する心配もあるものの、電車も駅が多く時間がかかるので(バスに至っては私が走った方が速い)、必ずしも鉄道が有利というわけではないようです。


 Google経路検索結果の例。守谷と西新宿の「鉄道駅」を出発・目的地にしてこれなので、車でのアクセスも選択肢になり得るのだと分かります。出発地・目的地や人数によっては、車の方が大きく有利になることもありそうです。以前に車で東京湾アクアラインの向こうに行ったときも、羽田空港の近さに驚いたのを思い出しました。羽田の場合も、車での所要時間は渋滞の度合いによりますが。

 首都高の中央環状線を西新宿で離れて西に進み、高井戸からが中央道。その下り線を走っていて、中央道は都心から山梨に入るところ(上野原)までの交通量の多いところでも、ずっと片側二車線であることに驚きました。東名高速は御殿場まで、関越道は前橋まで、東北道は宇都宮まで、常磐道は水戸までのそれぞれ80km以上、東関東道も湾岸市川~成田が片側3車線なので、その広さの違いは一目瞭然です。
 といっても中央道の平野部下り線だけをうっかり3車線にしたら、都心から集まる交通量に八王子JCTで入ってくる車が加わり、八王子のすぐ西にある小仏トンネルが今のままだと車線が減少し(片側2車線)ボトルネックになって常時渋滞してしまいそうです。この小仏トンネルに続き、談合坂、笹子トンネルと都心から80km以内にきつい勾配が続くのが中央道。平野部でも片側3車線にならなかったのは、都心に近い関東山地をぶち貫くようににまっすぐ伸ばしたこの道の宿命なのかもしれません。

 都下にも関わらず片道2車線の高速を走りながら、鉄道(JR)の方は中央線は本数が多くて便利なのになぁ、と考えていました。しかし、よく考えると中央線快速は実質各停で、特快(常磐線総武線の快速に相当)は多くても1時間に5本なので、こちらも他線と比べて特別に便利なわけではない気もしてきました。どーなんでしょ。

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 野辺山へは中央道を長坂ICで下りて、そこの標高700m程度から一気に1000m超えの高原へ上りました。JRで二番目に標高の高い駅・清里(1275m)の近くには、川俣渓谷の吐竜の滝(標高1250m)。


 木陰と水音とでひたすらに涼しい場所でした。

 標高1300mというと日光の中禅寺湖より高く、菅平高原と同じ程度はあるということになり、走り甲斐(ランニング)もあるというところです。というわけで、野辺山のキャベツ畑の中も走ってきました。



 2017年の8月、東京では降雨の連続日数記録が話題になりましたが、野辺山高原でも日照が少なくキャベツの出来が心配されているそうです。何とか無事に出荷されますように。