文字と地理は好きなもので覚えなはれ

 うちの小さい人が字の「読み」を覚えていく過程を見ていると、好きなものにハマる時期が字の覚えも格段に上げると感じます。
 ひらがなはそれが書かれたブロックのおもちゃで、次いで鉄道とくに特急列車の愛称で。abc(アルファベット)はBusy Beavers (YouTube)で、数字はおもちゃのように使えもする電卓(⇒追記しました)で。カタカナは大好きな恐竜の図鑑で、そして漢字への入り口は地図と、地図が登場する天気予報で。



 生まれたばかりの赤ちゃんにプレゼント何あげるかと訊かれたら、(そのとき持ち運べる大きさによりますが)真っ先に上の「ひらがなブロック」と私は答えます。文字を知ることで自分が何を考えているかを伝え始めたり、人が何を考えていて、また人が何を考えてきたのかを読み取り始める姿は尊いものだと思います。

 次に地図。広大に見えて実は限りある地球の上には、いろいろなモノが並び並べられています。そのスケール感をいつか、地図を見ながらなるほどと思ってくれることがあるでしょうか。


 とか言っていたら前のラボの秘書さんからいただいた世界&日本地図。うちで貼ってある場所は風呂でなくキッチンの入り口ですが、5歳の人がもう何年も興味津々で見ています。地図に添えられた統計数値が、数字も覚えるきっかけになることもあります。



 この秘書さんには、子どものいる同僚の餞別に何か贈りたいんだけど何が良いと思うかと訊かれ、「子どもにあげる地図」と即答したら爆笑されたこともありましたが、私のこの気持ちは変わっていません。

 私たちがうちの小さい人に買っていたのは、


 学研『日本がわかる ちずのえほん』。日本の各地方の名物、名産、山、川や湖に橋などについてもわかって面白いです。それぞれの高さ、長さや広さを表す数値を見ることは、数字がどういう風に使えるのかを知る入り口にもなっています。そして世界の方はこれ、学研『世界がわかる こっきのえほん』。


 こちらの方は、地域別に国旗や国や地域の情報を解説しているだけでなく、国旗から各地域への関心が湧くように構成されていて面白かったです。「ワシ、ツル、インコ、コンドル、ライオンが描かれているのはそれぞれどこの国旗でしょうか」みたいな。

 各国のシンボルで世界に関心を持った後は、私の実家からもらったこんな本も面白かったです。


 戸田デザイン研究所『せかいちず絵本』。違う土地を訪れると、それぞれ違うものや文化があることにも巻末で触れられています。

 各々の地域にいる人が、異なるものや文化に囲まれる中で言葉が違っても生活習慣が違っても、どこでも「ふつーの」平和で穏やかに暮らしたいと願って生活しているということ。そのことを、これからもいろんな世界を見ながら実感したいものだと思います。
 また、この本には各地域の時差の説明も簡単にされていて。これを小さい人が少しでも知っていてくれると世界を一周する甲斐もあります。

 それから、世界地図を球体で知り、時差も知ることのできる点でやっぱり地球儀は素晴らしい。ビーチボールタイプの地球儀は小さい人がケガをする心配もなく、安心です。私の実家にある昔のものは、古くなってもう中に空気が保たれませんが、それでもまだ捨てるには早いです。


 通販では勧めたいと思うものが見つからない・・・ 我が家にあるのはつくばにある地図と測量の科学館エキスポセンターで売られているものです。
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 後日追記:2017年7月上旬のある日のこと。
 この地球儀を床にポンと置いて「地球はちょっと傾いて回ってるんだよねー」とか話していたら、6歳の人が「今は北半球が夏だから、傾いてる向きが違うよ」と北極側を0歳妹の方に向けました。妹は太陽。

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 日本の地図の方は、子どもが初めに自力で遠出できるのが鉄道だと思うと、鉄道の本を見せることが自然と増えます。


 永岡書店『日本全国 鉄道路線地図』。小さい人の目は真っ先に新幹線に向きますが、この本では我らが守谷を通るつくばエクスプレス関東鉄道常総線の写真も多く載っていて(うちにあるのは一つ前の版ですが)、小さい人の興味をこの本に引くきっかけになりました。

 それから、「大じーじの家」の方に行くのに使う北陸新幹線が金沢まで伸びたときのこれも家にあります。


 ぴあMOOK『鉄道ぴあ新幹線&特急編 北陸新幹線完全ガイド』(2015.4)。これはさすがに小さい人には難しかったようで、買って2年以上経ったいま私ですらも読み切っていません。が、日本の地理や交通網をもっと知りたいのでゆっくりとでも読んでみよう、と。そうしよう。

 そんな中、ある日の5歳の人との会話の一つ。
 Q「東京から長野(上田)まで何キロ?」
 A.200kmだよ。(道のりで)
 Q「名古屋までは?」
 A.300km。
 Q「北海道までは1000km?」
 A.そうだねぇ。
 Q「ここから1億5千万kmは、太陽?」
 ・・・えぇ、そうですけれども!

空を見よう!
つくばサイエンスツアー~地図と地理と花めぐり

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(2017年10月追記)
 日本語のない世界でも迷子になってしまう5歳の人に英語を教えるべく、学研の「えいごタブレット」を買ってあげました。さっそく本人楽しんでいます。



(追記2)
 下が小さい人に3歳くらいのときに買ってあげた電卓。数字がバーンと大きく出る点と、ポップな色合いのものを選ぶのが小さい人に好まれるポイントです。なお、私は30年前に何度も「2に2を掛け続けて」2の20乗までは覚えていたのを記憶しているのですが、長男は数字を指で打って「これ読んで」と持ってきます。電卓での遊び方も人それぞれ。



(2019年5月追記)
 ひらがなブロック、小学二年生の遊び方。

 まだまだ使ってもらえているのは嬉しいことです。