ボストン美術館展(六本木・森アーツセンターギャラリー)

今日の午後、六本木で行われている
ボストン美術館展に行ってきました。

美術に疎い私ですが、存在感のある絵に
ずっと見入って回ってきました。
思っていた以上に展示数が多かったのですが、
まったく飽きることもなく、満足して帰ってきました。


初めに他のブログの紹介ですが、
次の2つでは本展をセクション毎に紹介しています。
・「ボストン美術館展
 (Takさんブログ、弐代目・青い日記帳より、
  2010年4月27日)
・「ボストン美術館展 森アーツセンターギャラリー
 (ブログ「すぴか逍遥」より、2010年4月18日)

本展は年代別ではなく、
テーマ別に展示されていたのですが、
これは、少し珍しいことなのでしょうか。
・「ボストン美術館展
 (かばさんブログより、2010年5月12日)

以下、素人(私)の感想ではありますが、
ここに記録しておきたいと思います。


入るとすぐに、ベラスクスとマネにより描かれた
肖像画が2枚。
少し硬い性格や陰影がはっきりと表された
肖像画が、始めに強く印象付けられます。

その少し後に、ヴァン・ダイクの描いた肖像画も。
手の描き方が独特であると解説されています。
この画家の名前は、昨年12月にマイアミで
何度か行ったカフェの名前になっていたので、
その思い出とつながり、個人的に興味深いものでした。


肖像画の次は、宗教の一場面を描いた絵の展示。
大きな衝撃を感じさせる絵が並んでいます。

人はなぜ、信仰するのか?

そんなことを考えながら、それらを見ていきました。
自然への畏怖と人間への理不尽への怒りが
そのキャンバスに表現されているような気がしました。


フランスで描かれた宗教画に続き、
同時代に描かれたオランダの室内画が
次に展示されています。

絵は、いかに写実的といえども、写真とは異なります。
筆先で形作られる、様々な太さの線の一本一本を、
心から楽しむことができました。
一つの絵全体の中で、これらの“線”が生きている様は、
いくら見ていてもまったく飽きないものでした。


続いて展示は、印象派の時代の風景画に移ります。
キャンバス上に描かれた一本一本の線の筋は、
私の好きな“風景”を描いた画で、
さらに生き生きしているように感じられました。

その風景画。
ルノアールとモネの絵が登場すると、
突然、色彩が豊かになります。
これが、「印象派絵画」なのでしょうか。
(違っていたら、すみません。)
色彩の鮮やかさが好きな私が、
一番ワクワクしながら見たところでした。

風景画の中にはシニャックの点描画があり、
“絵は線で形作られている”という私の感想を
ちょっぴり覆してくれました。

最後に、近代の静物画が少し紹介され、
この特別展は終わっています。




今日はモネの絵はがきを頂いてきました!
ただ、印象に残ったルノワール
ガーンジー島の海岸の子どもたち」
の絵はがきが欲しかったにも関わらず、
これを買いそびれてしまいました。

それでも、最近数年間、
美術館(展)に行きたいと思いつつも
ほとんどまったく行けずにいたのですが、
今日、やっと一つ行くことができて良かったです。
久しぶりに、いつもと違う感覚神経を
たっぷり使ったような気がしました。


ボストン美術館展 ~西洋絵画の巨匠たち~
 東京・六本木ヒルズ森タワー52階
 森アーツセンターギャラリー
 ~2010年6月20日(日)、10:00-20:00
 一般1500円



写真は、本展に向かう階段の入口です。



階段の途中からは、毛利庭園を見ることができました。
あいにくの雨でしたけどね。
本展は六本木で、あと1ヶ月開催されるそうです。