【フランス】レンヌといえばモン・サン=ミシェルと美味しい食事

 先週出張で行っていたフランスのレンヌは、モン・サン=ミシェル(Mont-Saint-Michel)までバスで1時間余りで行ける町でした。そのことを現地で知り、仕事の合間に足を(羽を?)伸ばしてきました。
 Mont-Saint-Michelまではパリから直通バス(所要5時間)などのルートもありますが、鉄道でレンヌまで来てここからバスで行けば、乗り継ぎ次第ですが3時間程度で着くようです。そして、


 レンヌからのバス道中では、途中の村の景色も楽しめます。今回のフランスでは、TGVの窓がきれいでなく景色がよく見えなかったこともあり、バスの車窓の美しさが際立ちました。

 上の写真のうち、左下は、Mont-Saint-Michelの数km手前(南)のPontorson(ポントルソン)。ここまでレンヌから、Coutances(クータンス)行きやGranville(グランビル)行きの列車でも1時間ほどで来れるようなので、Mont-Saint-Michelまでバスなしでのアクセスでもできそうです。もっとも、そんなマニアックなルートをとる人はいなさそうですが。
 右上は、Pontorsonの南隣の村Le Tertre Burel(ル・テルトルビュレル)の遠景。右下は、さらにもう少し手前(南)のAntrain(アントラン)。


 このバスが、レンヌ駅の北東側の出口にあるバスターミナルを発着します。縦に長いのに、2両に分かれていないバス。割と細い道も、カーブで前輪を大回りさせながら高い運転技術でスイスイと進んでいきました。

 バスを降りてからMont-Saint-Michelまでは、ゆっくり歩いて40分ほど。ここは無料シャトルバスもあります。


 聞いていたとおりの海岸の縁。「海に浮かぶ世界遺産」どうしということで、宮島と互いに提携をしているのだそうです。


 城のようにも見えますが、修道院です。なので、宮島の厳島神社とともに、海に浮かぶ宗教施設でもあることになります。


 今でこそ修道院の周りは、観光地として人を迎える雰囲気に包まれていますが、古くは厳しい修行の場だったのだそうです。

 見て驚いたのは、尖塔にある鐘が正時に鳴ったとき。


 鐘の遥か下のフロアから綱を引いて、鐘を揺らして鳴らす場面にたまたま会って見たときでした。鐘楼に登らず下から鳴らしていたとは。動画もあります⇒こちら

 レンヌがMont-Saint-Michelとどう結ばれているのかは、現地に着いてから初めて知ったのですが、思わぬ世界遺産を見てこれたのは幸運でした。レンヌは他にも "美食の町" ということで食事の楽しみも。できるだけフランス語で会話をするチャレンジも続行しながら。


 Mont-Saint-Michelの島のレストランで頂いた、そば粉のクレープ(Crêpe)の "Galette"(ガレット)。定番は玉子とベーコンの入ったもののようですが、これは野菜のたっぷり入ったバージョン。と、


 RoséのCidre(シードル=りんごサワー)。英語のサイダーも同じ語源に見えますが、この地域で人気の飲み物のようです。たくさん歩いた後に飲んで大変に美味でした。


 こちらはレンヌの町での夕方すぎに、駅近くのレストラン「Café Noir」で頂いたCabilaud(タラ)の料理。白身魚は裏切らない。


 本場のクレムブリュレ(Crème Brûlée)。表面にふりかけた酒に点火して、カラメルを焦がすんですか。


 現地でのメインの仕事を終えた夜に、奮発して入ったレストランCours des LicesでのLangouste(ラングスト=伊勢海老。英語ではロブスター)の料理。これと他に鳩肉の料理も頂いたのですが、そちらはさすがに独特の匂いが、・・・独特でした。


 ホテルでの朝食から、チーズ。


 仕事先の会議場でのランチも、スープやリゾットなどが美味でした。最終日にこれをギリギリまで楽しんでしまい、パリに戻るTGVに一本乗り遅れてしまいましたが。

 1月8~11日のレンヌは空気の冷える日もありましたが、クリスマス休暇が終わった時期でMont-Saint-Michelも混雑しない時期でした。この地域には他に、ロワールの古城街道などもあるので、いずれ仕事なしでまた訪れたいものだと思います。

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 (レンヌのPlace du Champ-Jacquetに続く道。)

研究発表@Quantitative Bioimaging2019
冬のレンヌの街歩き+少しだけパリも(2019.1)