宇宙と生き物のスケール



 雲のかかった烏帽子岳から、上田の空に昇る朝日。
 雲の霧滴を通して空に虹がかかるのを、この日曜・月曜の朝、2日連続で見ました。山から昇る陽の光を感じながら、地面は動いていて、地球は回ってるってことを感じていました。

 あれだけ離れた太陽があの大きさに見えること、あれだけ離れた太陽と地球との間に、引力が働いていること。想像するたびにその大きさにびっくりします。
 で、天球ではなく地球の方が回ってるんだ、というのは、コペルニクスガリレオが16~17世紀にはっきりと提唱した地動説ですが、地動説は地球(地面)が動いていると言っただけで、恒星が動いていないことは否定していない(ですよね?)。

 そして、事実恒星は動いています。星は、銀河系の中をものすごいスピードで動いています。ただそれよりも宇宙のスケールが大きすぎて、私たちの目にはその動きが見えないだけ。

 そういえば、星が銀河系を形作るのに働いている力って、どの程度まで分かっているのでしょう? もうほとんど全部、数学・物理学的に証明されているんでしょうか?



 地球の水を太陽が引っ張り、そしてそれ以上に月が引っ張り、地球の潮の満ち引きを生みます。その海面の変化は、地球の大きさからすれば微々たるスケールですが、それを無視するには、私たち生物のスケールはあまりに小さいんですね。



 ところでこの満ち引きが、海底で摩擦を生んで、地球の自転周期を遅らせているそうです。地球の運動エネルギーが、熱エネルギーに変わって失われていくのか・・・。そして、究極の平衡に達すると、地球の自転周期は月の公転周期と同じになってしまう計算になるという。



 長野の朝を走りながら日の出を見ていて、途方もないスケールの、長い時間の経った後のことを考えて途方に暮れてみました。

 ※本文の内容と写真に直接の関係はありません。
(写真は上から順に、長野県上田市内の千曲川野尻湖長門牧場、長野に出発直前の自宅前の空)