もうすぐ2歳

 子どもがどんどん言葉を覚えていく時期。大人にとっては簡単な言葉でも、すぐに正しく使うことの難しいものがあります。

 それはたとえば、“方向のある言葉”。

 「どーぞ」は今、人に何かを渡すという意味ではなく、逆に自分に何かを「ちょうだい」という意味で覚えています。誰かが自分に物を渡してくれるときに、「どうぞ」と言ってもらえるからなのでしょう。

 親が出かけるときに、「行ってらっしゃーい」と言ってくれるようになりました。しかし、逆に自分が出かける(“ごっこ”を含む)ときにも、「行ってらっしゃ~い」と言ってしまいます。
 行ってきまーすと、ただいまーでなく、自分が行って帰る場合も、「行ってらっしゃーい」と「おかえりー」なのです(笑)

 言葉って面白い。

 方向のある言葉と言えば、Yasserに教えてもらった「サラマリコン(As-Salaam-Alaikum)」、「アリコムサラァム(Wa-Alaikum-Salaam)」の挨拶を思い出しました。

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 なんで家を出る直前に、ごはんを再開するの!? というときも、なんで歯みがきするたびにそうやって叩くの!? というときも、なんで要らないっていうのに水道の蛇口開けちゃうの!? というときもあります。

 でも、こちらに噛みついてくるクセも、本棚の引き出しを開けて中身を全部出しちゃうことも、降りられないくせに椅子の背もたれを登っちゃうクセも。何度もあったのに、いつの間にかしなくなったなぁ、と思うことも多々ありつつ。

 子育てって思っていたより大変だった!? と訊かれると、まぁ大変なのかな、と思います。
 でもそれは、もっと楽だと思っていたというよりも、「知らないことが多かった(多い)から」。そして、予測不可能なことが結構(いや、正確に言うと、あまりにも?)多いから。

 子育てって思っていたより楽しい!? と訊かれると、「思っていたより」かは分からないけれどかなり楽しい、と思います。
 ただ、そう思える環境に(とくに親戚をはじめとする人の助けをいただける環境に)いることがありがたいのだろうと思うけれど。それに、楽しいと思えない親がいるのも自然なこと(そして、その親子を守れる仕組みも必要)なのだろうと思うけれど。



 今朝は起きたら、少しばかり雪が積もっていました。作ってあげた小さな雪だるまは、保育園の門の横にある掲示板の上に置いていきました。

 思っていた以上に楽しいことも、大変なこともあるけれど、何よりともかく、家族が元気でいること。そんな中で好きな仕事をできること。
 それこそが、とてもありがたいことなのだと思います。(誰かが風邪を引いちゃうことも多いですが。)

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 もうすぐ2歳。いろいろとどんどん覚えていく時期。

「『○○○をできそう』ってだけでも褒めてあげちゃう、その気持ちを大切に」

 1歳児が1歳児になったばかりの頃にもらった、この言葉を思い出します。(→いっぱいほめること

 1歳児にも「2」の数字を、今のうちに覚えてもらいたいと思っています。