TUSフォーラム2013参加報告

 2013年11月6日、理科大の研究成果紹介と新たな連携を探るイベント「TUSフォーラム2013」に参加していました。私自身の研究課題に直結する部分に限っても、次の3題。今後の研究の展望を描く上で、とても参考になる講演がありました。

 以下、備忘録も兼ねて独り言形式ですが・・・

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 薬学部長の牧野公子教授。ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)の基礎研究から臨床応用への展望まで。課題は「臨床研究に入る際に必要なコストの大きさ」。

 生命医科学研究所長の安部良教授は、自己免疫やがんなどの重篤な疾病の免疫療法をターゲットに。こちらも基礎研究の成果を、臨床応用に効果的につなげるための仕組みづくりと実践について。

 中根滋理事長からは、研究に必要なコストをどう確保し、大きく収支を回していくかについての展望。“理科大ならでは” のシステムの展望を、経営の観点からたくさんのデータを交えて。
 大学は変わらなければ。“それに50年かかったら負け” という表現は、とても共感するものでした。そう、変わらなければ、無くなる(他に代わられる)だけなんです。
 そうやって時代が変わっていくことを考えて、これから●十年仕事をしていく人。そこに当てはまる私たちの世代は、今どういう経験を積んでどういうスキルを身につけるのが良いのか。それを考えながら実践していくことは(失敗も多いですが)本当に楽しいことと感じます。

 それを実践していく上で、いろんな人と話をして、いろんな人と情報や考え・アイディアを共有できるようでありたい。そう、改めて思います。

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 藤嶋昭学長からは、理科大のイベントでいつもお話いただく、「光触媒の国際展開」についての最新かつ現在進行中の研究のこと。何度お話を伺っても、その度に内容が更新されているのは凄いとしか言いようがありません。

 いま理科大にいることの大きなメリットの一つは、研究者としてこの「そうそう敵わない」と思わせてくれる方が学長としていらっしゃること。そして、その先生が「最先端」で何を考えていらっしゃるかを聞けることであると思います。こんな研究の展開・発展があるのか(!?)、と思わさせる現在進行中のプロジェクトのお話を何度も聞き、生半可では敵わないという悔しさも植え付けてくれる。この悔しさを大事にしたいと思うところです。

 そんな午後、半日でした。

 個人的には、理科大でお世話になり続けている先生方にお会いして御礼を言うことのできる、貴重な機会でもありました。目の前の仕事・研究課題も、1ヶ月後、いや、数日~1日ごとにどんどん更新されていくことに意識を払いながら、取り組みたいものです。
 ・・・と言いつつ、今日を楽しみ過ぎて目下終えるべき仕事をまだ終えていないのが現実。まぁ、それも良いでしょう。

 蛇足ですが、藤嶋学長に「君はマラソンね!」と覚えて頂いてるのは相変わらずでした。光栄なことです。マラソン頑張ります。

 また明日。

TUSフォーラム2011参加報告(2011年11月1日)