医療の“循環構造”の中にいる薬剤師に求められること

 社会の中で仕事をする上では、自分の仕事の“周辺分野”に関心を払い、これを知ることが大切です。薬学に関しては医薬品や医療機器の研究開発に携わる人や、薬剤師として調剤業務に携わる人も例外ではありません。各々の人が、自身のスキル(能力)や知識を思うように使いこなすために、それは必要であると思うのです。

 これについて、医療現場で活躍する薬剤師を例に挙げて明確に述べられた文に今日出会いました。一部を以下に紹介させていただきます。

 ― 医療法において、薬剤師は「医療の担い手」として明示され、「調剤を行う薬局」が「医療提供施設」とされていることと併せて、ともに医療における役割分担を積極的に担うべきことを求められている ―

 ― 医療における薬剤師の役割は「調剤」のみに収束するわけではない ―

 ― (医療には、)医療の主要なリソースである医薬品・医療資材の循環構造が孕まれているのであり、薬剤師にはこの医薬品等の医療全般にわたる循環に対して主要な法的権限と責任を担う者としての位置づけが付与されている ―

 (出典: 鈴木順子ら『薬学6年制教育から考える地域医療・治験ネットワーク』、臨床医薬 26(6): 405-407、2010)


 この記事は今日、生化若手仲間のとに氏に紹介で北里大学薬学部の先生にお会いしたことで頂いたものです。私の強く共感するものであり、鳥肌が立つかと思われるほどでした。
 とはいえ、私もこの課題については現在勉強中のところです。今後時間を掛けて、よく考えようと思っています。