“母校の教授になるために”‐理系のための人生設計ガイド

 先日ここで紹介した『理系のための人生設計ガイド』(坪田一男著、講談社ブルーバックス、2008)、読んだことのある方はいらっしゃいますか?

 本著の御言葉からもう一つ紹介して、再びこの本をオススメしたいと思います。章の一つが“母校の教授になるために”と称されているのですが、「母校の教授」になるためでなくても参考になる内容だと思います。私の備忘録も兼ねて・・・



‐教授選挙で選ばれるためのポイント‐
1. 高い業績を上げている
2. 海外で高く評価されている
3. 多くの科研費を集めている
4. 他の教授や先輩たちから評価されている
5. プレゼンテーションがうまい

 ポストに応募するときに、その書類にはこの1~4を書くことになるのでしょう。これらは「アピールして当たり前のこと」ではありますが、いざ書類を作るときに意識していないと、抜けてしまうこともあるかもしれません。
 自分もそのときになったら、注意したいと思います。


‐公募の書類審査では、どのようなことを評価するか‐
(著者・坪田先生の例)
1. オリジナリティーのある仕事をしているかどうか
2. 協調して仕事をしているかどうか
3. 本音の推薦をもらっているかどうか
4. 運がよさそうかどうか

 この本には、これらが各々どのような点から判断されるかの例も書かれています。読んでみて、なるほどと思わされるものです。
 興味を持つ方は、是非読んでみてください。

「バリュー」「ミッション」「ストラテジー」(2011年1月21日)

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 この本を読んでいて、他にも改めて気づかされることがありました。

 自分がどんな人間かを知ってもらうには、自分が何に強くて、何には弱いのかを自身でよく把握しておく必要があるということです。

 これも当たり前のことではありますが、意識しないと伝わらないこともあるかもしれません。とくに弱い点の方を把握しておくと、いろいろなときに失敗を減らせるでしょう。そんなことを、いま考えています。