記事紹介:大学院教育で何ができると人が育ったと言えるのか

私はこれまで、博士号を取ることの意義について
考えてきて、考えをこのブログでも紹介していましたが、
(※ 博士号を取ることの意味、2009年9月26日)
これについて、より明確な答えを示唆してくれている
記事がありますので、下に紹介いたします。

大学院教育で何が出来ると人が育ったと言えるのか
(ブログ『ニューロサイエンスとマーケティングの間』より、
 2008年10月28日)

この記事では、標題のテーマが
“大学院教育が何のためにあるのか”
という課題そのものであるとした上で、
米国における博士号の意義について以下のように
述べられています。(一部改)

博士課程学生に求める能力
・他者に依存しない研究の立案ならびに遂行能力
・大学における教育能力

そのために求めていく能力
1. その学問分野における偏りのない、大学教員ができるレベルの体系的な知識
2. その学問分野における現在の重要課題とその背景の包括的理解
3. 論理的な批判力、論点、課題推敲力
4. Analyticalな文章を書く能力
5. 人前での発表能力、対応力
6. 自分で活動を設計し、活動をマネジメントしていく能力
7. Undergraduate(=賢いが無知な人)にわかりやすいように教え、幅広い質問に答え、導き、encourageする能力


そして最後に、大学院教育の現状について
日本と米国を比較をし、日本の大学院教育の
課題を提示しています。
この比較は、米国にあって日本にない部分に
焦点を当てた内容になっていることに注意が必要です。
しかし、これから博士課程への進学を志望する方や、
将来大学で研究室を運営し、大学院生を指導する立場に
なり得る方には、必読の記事です。

ぜひご覧ください。

大学院教育で何が出来ると人が育ったと言えるのか
(リンク先は上と同じ。)