学生団体における社会人やOBの立ち位置

「お金は出して口は出さないのが良いOB」

もう5年以上前の話ですが、
部活の先輩が、OBのあるべき姿勢を
こんな言葉で私に教えてくれました。
それを聞いた私も、社会人1年目の生活を迎えています。

先輩が教えてくれたのは、このようなことだったと思います。
“次の世代”に口を出すのは最小限に。
その上で、現役が気づかない点に手を回せるのが
OBのできることであり、唯一の存在価値であると。

OBでなくとも、学生の多い団体の中で
社会人が参加することの意義も同様です。
社会人が学生主体の団体の中で、学生と一緒になって
騒ぐことには、少なくともその団体員としては
価値がないとも思います。


ときどき、「マネジメントの重要性」を説いて、その仕事を
現役と一緒になってやっているOBを目にします。
そういう方には、ご自身のマネジメントや
危機管理能力を問いたくなることが少なくありません。
そういった管理のできる方でしたら、
その務めを現役にしっかり任せることこそが、何よりも
危機管理になることを理解してくれることでしょう。

この点は、現役、OBともに注意の必要なことかと思います。


OBは、現役に目をかけている人ほど、
現役を見ていて不安に思うことがあるかもしれません。
思わず口を出してしまうことも、少なくないかもしれません。
しかし、不安は経験によって克服されるものです
その経験を、OBが奪ってしまってはいけないと思います。

“OB”の仕事は、次の2点だけであると言えると思います。
1) 現役の気づかないことを示唆し、
 それを現役が対処する機会を与えること
2) 現役の活動をさらに有意義にする機会を提供すること

私は新米社会人ではありますが、多くの学生と接する
すべての社会人や学生団体OBに、そう訴えたいです。



・・・私も、来年はもう少し社会人らしくしなければ。