明後日、2010年12月21日(火)の夕方には
日本全国で皆既月食が見られます。
・2010年12月21日皆既月食の情報(国立天文台)
皆既月食が見られるのは、日本時間で
午後4時40分から午後5時53分とのことです。
月が昇ってくるのは、東京で午後4時半前とのこと。
真東よりも北寄りの位置に見えるでしょう。
満月がこれだけ早く昇ってきてくれるのは、
冬至に近い時期の満月だからです。
なぜだか皆さんはご存知でしょうか?
満月は、太陽とは反対の位置に見えます。
冬至に近い時期、太陽は低くにしか上がりませんが、
太陽と反対側に位置する満月は夏至点の近くにあります。
夏至点とは、夏至のときに太陽が見える位置のことです。
夏の太陽は、昇ってくる時間が早いですよね。
冬至に近い時期の満月も、ここに位置するために
出てくる時間が早いのです。
また、出てくる位置は東よりも北寄りになるのですが、
これも、夏の太陽が北寄りの位置から昇るのと
同じ理由です。
(春分に近い時期の上弦の月や
秋分前後の下弦の月も、似たような位置にきます。)
最後に、面白い記事を一つ紹介します。
皆既月食のときの月の色は、毎回違うのだそうです。
・皆既月食で赤い月? 21日夕、アイスランド噴火影響で
(2010年12月18日、朝日新聞)
皆既月食の時間がもう少し遅ければ、暗い夜空に
はっきりとそれを見ることができるのですが、少し残念・・・
などと贅沢を言ってはいけませんね!
当然、まだ仕事が終わっていない人も
少なくない時間かと思います。
もちろん、私も・・・
それでも何とか、この日の夕方には時間を作って
東北東の空を少しでも見たいと思っています。
好天を祈りましょう!!