秋山好古の真之への教え

昨夜、NHKスペシャルドラマ
坂の上の雲』を偶然テレビで見ました。
同題の司馬遼太郎氏の著作を基に作られたドラマです。

兄の好古は、陸軍士官学校に勤め、学びながら
弟の真之を東京に呼び寄せ、勉強の機会を与えます。
その好古が、真之に与えた教えが次の3つです。

・単純明快に生きる
・質素に暮らす
・自分の考えもないうちに他人の考えを読まない

(※ 他にもあるかと思いますが、
  真之を東京に呼び寄せて間もない頃を描いた
  ドラマの昨日の部では、この3つがありました。

とくに、3つ目は驚きました。
好古は、上京した真之が新聞を読むのを見て、
新聞を取り上げ破いてしまいます。
そして言ったのが、上の言葉。

「自分の考えもないうちに他人の考えを読むな」

しかし、これはたしかに誤っていないかもしれません。
新聞には、事実を伝える面もあれば、
記者や新聞社の考えを伝える面もあります。
とくに自分の考えがはっきりしない分野については、
特定の考えに染められないよう注意を払うことに
賛成したいと思います。

自分の考えを持てている分野については
新聞をよく読みこみ、それと自分の意見とを戦わせ、
自分の考えを整理できていない分野については
新聞(やテレビ)はほどほどに、他の情報源を頼る。
そういった姿勢が、メディアとの接し方としては
悪くないように思います。


・単純明快に生きる
・質素に暮らす


この2つは、その通りだと思います。
以下、多分に私の個人的な意見ですが、
よろしければご一読ください。


とくに、学生は大学に通うようになれば
下宿をして、この2つを頼りに生活をすべき
というのが私の考えです。

例えば、
・学費を奨学金で賄い(少なくとも大学院は)、
・月4万円程度のバイト代と奨学金の残りで生活費を賄う
という生活になります。

都心の場合、普通に工夫したのでは
この生活費では済まなくなってしまうでしょう。
また、おそらく親にお米を送ってもらったり
心配をかけたりしてしまったりするとは思います。

しかし、そういった時期を経験することを
私は心から勧めますし、その時期は
最高学府に学生として通う時期であるのが
最も良いのではないかと考えています。