私の就職活動を凍結します

私はこの先1年8ヶ月の間(2012年3月まで)は、
今の所属先である東京理科大学薬学部の
衛生化学研究室でポスドクをすることにしました。

来年の6月までの約1年間は、
一切の就職活動を凍結し、今までの仕事と
これからやろうとしている仕事に
専念することにしました。

所属を変えずに仕事を続けることのメリットは、
次の3つでした。

1) マイクロアレイを使用できること。
2) 私を一定以上に独立した研究者として
 雇用していただけること。
3) 一連の研究を遂行できるだけの人材を
 周囲に置いていただけること。

特に、2)を実現できる場所はここしかないと考え、
最終的な決め手になりました。
現在、3)について非常に恵まれていることも、
大きな決め手になりました。


逆に、唯一かつ大きなデメリットは、
私はまだ今いるこの研究室しか
“知らない”状態が続いてしまうことです。
しかし、このデメリットを補って余りある経験が
これからの約2年近くの間に得られると信じて
この選択肢を取ることにしました。

計画している新しい研究計画については、
今回ここでは触れないでおきます。
最近、仕事のスピードが少し落ちているとも
感じていたので、ここで気持ちを切り替えて、
もう一度仕事に専念したいと思います。



今日、教授と合計3時間近くは話し合って、
直近のキャリアプランをこのように決めました。
今夜は、少し気が抜けています。
私にとっては、変化することがあらゆる行動の
大きな動機の一つであるからです。
しかし、居場所を変えずして、
他の誰でもなく自分自身を変えていく。
これも、なかなかできない挑戦だと思いました。

私は、「変われないこと」や「変わらないこと」は
マイナス成長を意味すると思っています。
もし、居場所を変えずに私自身も変われなかったら、
それは単純に、

「結局これが“一つの場所”で
 研究をし続けることの弊害だった」

ということになるでしょう。

場所は同じくして、自らに変化を。
次の1年半の間を、私は今の場所で、自分にとって
最高の1年半にすることを決めました。


これまでもいろいろ考えてきましたが、
今も辛うじてでも、そのストーリーが
つながっているといいなと思います。

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