競争的資金(若手研究育成)(文部科学省)に関する意見

 標記の件に関するリンク集を作りました。(最終更新:2009年12月31日12時31分)

・私の関わった活動・声明
・特に勉強になったブログ記事
・他の声明・要望書
・参考にした記事
(Read More...以降をご参照下さい。)

 以下には紹介し切れない活動を巻き起こした今回の予算編成の件ですが、私が議論の推移を気にしていた基礎科学の充実(科学研究費補助金)と若手研究者支援(特別研究員事業)の件については、その重要性をご理解頂くことができたと考えております。議論し、応援してくださった皆さん、どうもありがとうございました。今後も多くのご意見を頂きながら、社会の発展のために、基礎科学や基礎研究がどうあるべきかを問い続けたいと考えています。そして、科学や研究に携わる立場から、社会に貢献できるよう精進していく所存です。
 今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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●私の関わった活動・声明

「21学会の若手の会による共同声明」を発表しました。(2009年12月21日) タイトルは、『23の若手の会による共同声明 ―知の継承と未来への投資―』。

・2009年11月25日、若手の会で事業仕分けの傍聴に集まったことが、記事に取り上げられました。「『研究を続けられない』・・・事業仕分けで若手研究者」(読売新聞、2009年11月25日)
 紹介されたコメントは、「お金も時間もかかるのが科学技術の研究。効率を重視し、短い時間で結論を出すのにはなじまない」。
 2009年11月25日、事業仕分け傍聴報告(本ブログ) 私が受けた取材の内容は、11月28日(土)夕方のTBS番組・報道特集nextで放映されました。DVDをダビングしてもらったので、ご覧になりたい方はご連絡下さい。


●特に勉強になったブログ記事

枝野議員の事業仕分けと予算編成のオープンミーティングの文字起こしをしました(ブログ「ザキンコの日記」より、2009年12月2日)
 行政刷新会議事業仕分け統括役の枝野幸雄氏による「オープンミーティング開催報告」。事業仕分けの意義、目指しているものを統括役本人が語っている言葉であり、一連の作業を理解する上で重要。文字起こしをしてくれた方に敬意を示し、感謝申し上げます。

・ブログ「科学政策ニュースクリップ」(榎木英介氏)
 2009年11月15日「行動を起こそう
 同「緊急メッセージ未来の科学のために

・ブログ「某科学史家の冒言録」(伊藤憲二氏)
 2009年11月14日「いわゆる「事業仕分け」について(科学技術人材育成関係を中心に)
 2009年11月16日「事業仕分けとProblem of Extension
 2009年11月28日「「【事業仕分け】刷新会議事務局長が野依氏を「非科学的」と批判」(産経ニュース)
 ・・・一連の動向に対して、政権側と科学者側の両方の問題点を指摘している。
 2009年12月2日「平成22年度文教・科学技術予算政府案

・ブログ「大隈典子の仙台通信」(大隈典子氏)
 2009年11月13日「科学技術立国と呼ばれた日本の行方


●他の声明・要望書

行政刷新会議による『事業仕分け』に関しての見解慶應義塾大学・グローバルCOEプログラム:「幹細胞医学のための教育研究拠点」拠点リーダー・岡野栄之氏、「In vivo ヒト代謝システム生物学拠点」拠点リーダー・末松誠氏、共同声明、2009年11月25日)

ノーベル賞受賞者・フィールズ賞受賞者、「事業仕分けに対する緊急声明」(「国公私立大学事件情報」ウェブサイトより、2009年11月25日)
 一方で、政府を向いた目線だけではなく、社会と同じ目線で意見を発信しなければ科学は危ういという声も。

事業仕分け: 科技(科学技術)予算削減「世界潮流に逆行」 旧帝大学長ら声明毎日新聞、2009年11月24日)

・日本生化学会、日本薬学会など9学会の会長による要望書が2通、後藤斎政務官に提出された。内容は、日本生化学会ウェブサイト(→ページ左下「最新情報」)などからダウンロードできる。(2009年11月20日
 提出されたのは以下の2通。
 「科学技術・学術研究振興支援政策の強化に関する要望書」
 「若手研究者育成・支援政策の強化に関する要望書」


●参考にした記事

仕分け人という思いもよらないものになって(ブログ「中村桂子のちょっと一言」より、2009年12月1日)

Japan's effort to make budget allocations by public hearing could be good for the country and for science, but not as currently planned. in Editorial. Nature 462: 389(2009年11月26日)
 これ以降のNatureの記事について、次の特別翻訳記事のページが作られ、まとめられた。
 → Nature特別翻訳記事

「事業仕分け」による若手研究育成資金削減問題(ブログ「源清流清 ―瀬畑源ブログ―」より、2009年11月25日)
 「(仕分けの議事録には、)『何が削減対象になったのか』ということをきちんと分析されていないものがほとんど」「そのあたりをきちんと説明しながら予算の要求をしないと、『既得権を振り回しているだけ』みたいな解釈をされかねない」

Belt-Tightening Could Claim Some Scientific Scalps. by Dennis Normile. Science 326: 1046-1047(2009年11月20日

行政刷新会議「事業仕分け」に対するアカデミック研究者の反応(本ブログ、2009年11月19日)

Japanese science faces deep cuts. by David Cyranoski. Nature 462: 258-259(2009年11月17日)
 日本語訳はこちら(Nature Japan)。

・「事業仕分けと科学技術立国という幻想」(ブログ:徒然なる記録(博士課程学生)より、2009年11月14日)

・「科学についての知っていてほしい5つの事」(ブログ:海洋学研究者の日常より、2008年5月6日)
 特に、最後の「科学が価値を決めることはない」の項が重要だと思います。

 

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