「感情タンク」を満たす

「有難う。ファイトが湧いてきました。」

今朝、教授からのメールにホッと安心しました。
昨日、教授の “半日秘書” を頼まれていました。
仕事の内容は、教授に来る連絡を代わりに受け、
その内容を海外にいる教授に伝えるというものでした。

残念なことに、その内容は、
教授にとって良い知らせではありませんでした。
私がそれを知らせた後の、教授からの返事が、
この日記の冒頭の言葉です。
よかった、私の伝え方は間違ってなかった・・・。


『感情タンク』
この言葉を聞いたことがあるでしょうか?


この言葉は、子どもの教育、とくに非行の防止などを
考えるときに、しばしば出てくる言葉です。
このタンクが周囲からの “愛” で満たされていれば、
その子が道を踏み外すことはない、というように。

しかし、この「タンク」を持っているのは
子どもだけではありません。
「感情のタンク」は誰もが持っていて、
その中が満たされていることが、
人が最大の能力を発揮するために必要です。
そして、その「タンク」は、おそらく
その人の『支えになるよ』という気持ちが伝わる
言葉によって満たされます。

相手にとって良くない知らせを伝えるのは、
とてもつらいことです。
そんなとき、“気の利いたけなし言葉”ではなく、
支えになる慰めの言葉を掛けることが、
果たしてできているだろうかと思います。


今回、相手が教授だったとはいえ、
知らせを伝えるのに言葉を選びました。
私への支えを外すことのない言葉を
教授が返して下さったことに、感謝したいと思います。


今日は、家でゆっくりする時間もあり、
テレビで高校野球を観ていました。
熱いプレーを見せる選手たちはもちろん、
その裏にも、思わず見入ってしまった人がいました。

関西学院の広岡監督

(リンク先は、同校が甲子園出場を決めたときの神戸新聞の記事。)

選手が失敗しても笑い、
成功したら最大限の表現でその選手を立てる、
この監督の“プレー”がとても印象的でした。


支えになる言葉を一つ思いつくより、
逃したものを蔑む言葉を口にすることは簡単です。
しかし、いつでも言葉は、
人が能力を最大限に発揮するための
ものであれば良いなと思います。

 

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