子連れで米国からロンドンへ

 土曜日の夕方にボルティモアから米国を発ち、親戚のいる日曜日のロンドンに来ました。夜移動で昼間の自由時間を買った旅程ですが、米国での2日間を目いっぱい活動(しかも時差ボケで私は寝不足)した後の夜で体力も回復しなくてはならないところ、幸運なことに移動のブリティッシュエア便をプレミアムエコノミー(World Traveller Plus)にアップグレードさせてもらうことができました。
 羽田→→ワシントンの航空券が165,410円/2人だったのに対し、ボルティモア→ロンドンが316,980円とは高いと思っていたのですが(Expediaであった航空券を購入しただけですが、土曜夜便の縛りで)、このとき初めて価格に納得しました。助かった!


 小さい人は機内に牛乳(milk)がないと知るや否や、リンゴジュースにすら口をつけずに眠りの世界へ。寝付いたのは米国東部時間21時(ただし英国時間の深夜1時)で、朝7時すぎにヒースローに到着。決して十分な時間ではないものの、少し柔らかく広めのスペースで体を休めることができてよかったです。



 で、寝てしまったこの人は機内での夕食前から着陸後まで寝てしまったので、出発前のスタバで牛乳を2本飲んだだけで食事をとらないままロンドン市内のホテルへ。荷物を預けたフロントで「長いフライトだったのか?」と訊いてくれた人に、「そうなんです、まだレストランビュッフェは開いていますか?」と尋ねたところ、「もちろん、行ってこい」という言葉で招かれ無料で朝食をサービスされてしまいました。幼児に優しい雰囲気とは言え、まさかの有難い出来事でした。

 ロンドンでは、ピーターパンを知っている人なら喜んでくれるのがこの二つ。


 Tower Bridge(タワーブリッジ)。ここ、くぐったんだっけ?


 国会議事堂の大時鐘、Big Ben(ビッグベン *翌日追記)。ここから飛んでたんだっけ?


 St James Parkと、


 その庭園を持ち今も英国王室が使用しているBackingham Palace(バッキンガム宮殿)。ワシントンD.C.もそうでしたが、ロンドンも日本の首都圏よりやや春の花の彩りが早いように感じました。小さい人は宮殿よりも、庭園にいる鳩を追い掛け回すことの方が楽しかったようです。
 ※帰ってきてみたら、首都圏もこの1週間でずいぶん花が増えていたかも。 



 そして、赤い二階建てバスと白い石造りの建物が並ぶ街の景色は、期待を裏切らない確かなロンドン名物でした。とくにRegent St(Piccadilly)~Strand St~Fleet St~Ludgate Hillの通りは何往復(!!)しても飽きませんでした。この二階建てバスのルーツは、昔ロンドンの乗合馬車が乗客をさばくのに、二階建てになったことなのだそうです。


 Regent StにつながるWaterloo Placeと、


 整った曲線が印象に残るRegent St。


 その南のSt James Palace。


 Strand Stのうち、バスターミナルになっているAldwychはとくにバスが多くて、


 入り乱れるとこんな感じに。


 で、Fleet Stからさらに東を見ると、St Paul Cathedral(セントポール大聖堂)。歴史ある街の景観を満喫しました。

 なお、最近数字への興味が益々増している5歳児は、バスの2階席最前列に陣取りながら目にしたバスの路線番号を、延々とノートに書き続けていました。その景色がこの小さい人にとっても、数字の羅列とともに楽しい記憶になってくれていそうな気がします。

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<ロンドン(英国)>
・時差: UTC+0 (JST-9)、3月下旬からはdaylight saving
・プラグ形状: BF(かB3?)やC
ロンドンの天気(AccuWeather)



ヒースロー空港 (LHR): ロンドンの西に位置する国際空港。地下鉄はPiccadilly Line(紺)が乗り入れ、ロンドン市街へのアクセスは、昼間約5分間隔の列車で所要1時間(5ポンドほど)。
 ヒースロー⇔市街はZone 1-6のTravelcard(一日券)でも移動できる。このTravelcardは地下鉄だけでなく、市内バス(ロンドン名物の二階建て)も乗れるので便利でした。

ロンドンの地下鉄Tube: 市内各所から空港にも直結でき便利。ただし、階段を乗降するしかない駅も少なくない(地下鉄でありがちだが)のが注意点。





 ※2017年12月追記:
 2018年末に新しい「エリザベス線」が開業するとの報。⇒ロンドン地下鉄、来年に新路線開業(CNN、2017年12月25日)。路線はヒースローなど西部から、現行のピカデリー線と異なるルートを通り、下記ヒースロー・エクスプレスの始発駅でもあるパディントンを経由して市の東部まで貫通するらしい。
 参考)クロスレールWikipedia

Heathrow Express: Paddington駅までノンストップで、料金20ポンド強。しかも事前(出国前夜、乗車7時間前ですが)にweb予約をしたら、片道15ポンド(オフピーク料金)に割引されました。この空港アクセス列車は、大変に快適でロンドンを発つときに助けられました。
 空港には、Ealing BroadwayやPaddington駅から30分未満(10ポンドほど)で着けるHeathrow Connectも乗り入れている。両駅では地下鉄のCentral Line(赤)やDistrict Line(緑)が接続。

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 *訪れた2日後の2017年3月22日14時55分ごろ、このビッグベンの目の前でテロがあったとのこと。悲しいです。

 **翌月追記: ときどき旅の思い出を絵にする5歳児。絵の横に書いたコメントの一つは「ちかてつから レンガのおうちがみえてよかった」。ヒースローから乗ったTubeがトンネルを出たときに、パーっとレンガ造りの家が並んでいたのが印象に残っているそうです。


 @Hounslow Central, Piccadilly Line(青)