スイスの車窓~アレッチ氷河へ2005年夏

 (2005年8月31日)
 初めての海外旅行(しかも一人旅)も2度目の朝を迎えると慣れてきて、周りの人と他愛のない話をできるようになりました。朝食のときには、ホテルの人が話しかけてきてくれました。「今日はどこに行くの?」
 今日は氷河を見に行くんだと答えると、ホテルの人は「じゃぁこれを持って行きなさい」と言って、食堂にある果物をいくつも袋に入れて持たせてくれました♪
 そして、まだ空の薄暗いうちからホテルを出発。

 朝7時にはチューリヒ中央駅に行き、列車で再びベルン、そしてトゥーンへ。写真は、美しいスイスの車窓より。





 シュピーツからさらに南に行くと、ヴァレー州ヴァリス州: Kanton Wallis/Canton du Valais)へ。山間からローヌ川(Le Rhone)沿いの谷に降り始めると(上の2つ目の写真)、ブリーク(Brig)の町に着きます。
 ブリークは、ツェルマットへの玄関口。私はツェルマットには行きませんでしたが、ここまで来ると、いよいよ山の観光地へという雰囲気になってきました。



 私はブリークから東へ、オーバーワルト、アンデルマット方面に行く赤い列車に乗りました。乗った列車は出発すると西に進んだので、乗り誤ったかと非常に焦ったのですが、列車はそのままカーブを取って東に進んでくれたのでホッとしました。

 氷河を目指して私が列車を降りたのは、ブリークから40分ほどで着いたフィーシュ(Fiesch)という駅(標高1050m)。



 この小さな家が斜面に並ぶきれいな町から、ロープウェーに乗りキューボーデン(Kuhboden、標高2212m)、さらにエッギスホルン(Eggishorn、標高2869m)へ。初めて登る標高なので、ガイドブックなどで注意が促されている高山病の予防に気を使いました。ロープウェーに乗る前に水を飲み、車内で景色を眺めながら水を飲み、乗り換えのときにも水を飲み。それが効いてとも効かずとも、結果的には何を不調が起こらなかったので良かったです。
 実際には高齢者も子どもも、何の不安もなさそうにロープウェーで高地に向かっているのですけどね。

 そしてこのエッギスホルンから、見ることができましたよ。



 アレッチ氷河!!(Aletschgletscher)
 朝にホテルのおばちゃんがくれたリンゴと共に。

 氷河の上流に見える白い2つの山の、左がメンヒ(Monch)。2つ右隣の岩山が、有名なアイガー(Eiger)。メンヒの左に小さく見えるのが、アレッチ氷河の最上流のユングフラウヨッホ(Jungfraujoch)。その左(写真ではリンゴの上やや右)に見えるのがユングフラウ(Jungfrau)です。

 またいつでも行きたい所です。見たことのない雄大な風景でした。





 この日の午後はヴァリスアルプスの雄大な自然を眺めながら、初めて標高2000m以上の道を走って回りました。