茨城県が県産ほうれん草の出荷停止要請(2011.3.19)

 2011年3月19日、原子力発電所原発)の周辺地域で採取した露地物のほうれん草から食品衛生法上の暫定基準値を超える放射性ヨウ素ヨウ素131)が検出されました。
 茨城県北部の露地物のほうれん草からもこれが検出され、茨城県は同日中に、県下の農協と全市町村に対し、ほうれん草の出荷停止を要請しました。また、茨城県はハウス栽培のほうれん草や他の農作物についても、独自に調査を進めるとのことです。(2011年3月19日、日本経済新聞など)

 今後、状況の詳細が明らかになるまでは、ほうれん草以外についても「茨城県産」の銘柄が付くものは出荷停止にされる可能性があります。原発から遠い、私の住む地域=県南・守谷市産のものも例外ではありません。これは悲しいことですが、茨城県産農作物の安全性に対する信頼を保つためには一番良い方策であるのです。
 まずは、消費者に正しいデータを公表すること。早い段階で分析結果を公表し、消費者に正しい判断ができるようにすることが大切です。
 (コメントをatsutoyodaさんから頂きました。同氏のブログ記事はこちら→「風評被害」(2011年3月20日


 以下、関連情報です。(最終更新日:2011年3月22日)


茨城県茨城県産野菜の検査結果について(2011年3月20日知事記者会見における発言要旨)
茨城県福島第一原子力発電所事故に伴う県内農産物への影響について

厚生労働省放射能汚染された食品の取り扱いについて(福島原子力発電所事故関連、2011年3月17日)
 「別紙(PDF)」に、放射性の原子核種ごとの「飲食物摂取制限に関する指標」が示されています。

SMC原発・放射性物質に関して:英国SMC発・専門家コメント(2011年3月19日)
 ジョン・ベディントン卿(イギリス政府最高科学顧問)は、「チェルノブイリの場合の問題は、人々が(その地で)水を飲んだり野菜を食べたりといったことを[事故後も]続けたことで、そこから問題が生じました」とし、それを避ければ問題は起こらないであろうことと、原発20~30km圏の外側では、健康への問題はないことを指摘しています。