コーチング「自分で選択している感覚を持たせる」

身近な子どもがグレたら、凹むだろうなと思います。
その子ども自身がそれを望んでいるのであれば、
その気持ちも尊重するとは思いますが・・・。

そんなことを心配する方に読んでほしい
特集記事があります。

子供を伸ばすコーチング
(『Newsweek日本版』2010年7月14日号)


私が「コーチング」に注目しているのは、
その目的が、
「過去を掘り下げたり、苦痛を癒したりすること
 ではなく、相手を前進させること」

にあるからです。

相手が「前進」できるように促すために
重要な一つのポイントは、これです。

「自分で選択し状況をコントロールしている感覚」
 を相手に持たせること。


それを実践するための行動として、
上の記事に、なるほどと思わせる一節がありました。


例として挙げられていたのは、
子どもにおやつをあげている場面です。
例えば、子どもが食べ物の希望を主張するときに、

「『クッキーはダメ』ではなく、
 『リンゴかヨーグルトならいいよ』という。」

こうすることで、子ども自身は
「自己主張」や「自ら選択する」チャンスを
もらえたことを実感できるというのです。
こういったことが大切なのでしょう。

他に、相手が前に進むことを促すための
具体的な行動として、コーチングでは
次のことを大切にします。
「相手に耳を傾けること」
「相手を認めること」
「自由な答えを引き出す質問をすること」


夫婦の共働きが一世代前よりも増えて、
子どもと接する時間の少なくなった親の罪悪感が
子育てに変化を与えてしまっている現状もあるそうです。
加えて、“最近の親の子育てが良くない”という風潮が
それに追い討ちをかけてしまっている部分も
小さくないように思います。

しかし、子どもにはどんな状況であっても
「親」からの「前向きな応援」が必要です。

子どもの傍にいる時間には、
常に子どもの言葉に耳を傾けること。
子どもが間違ったことをしたら、
建設的な忠告によってそれを正すこと。


私も、そのような行動を取れるようでありたいと思います。
私の親が、私にそうしてくれたように。