どの廃線跡がお好き?


 兵庫県南あわじ市。洲本IC近くの国道28号から少し入った所に、突然線路の切れ端(橋梁跡?)が現れる、淡路交通鉄道線跡。山添~淡路広田駅跡の間。


 秋の紅葉が美しい、筑波鉄道筑波線・北条駅跡。こちらは今も周りに住宅地が広がる、古くからの地方の中心町。


 中央奥にホームの跡がある、鹿島鉄道鹿島鉄道線・桃浦駅跡(茨城県行方市)。右に立っている電柱は信号の跡。霞ヶ浦の北に突き出したところの湖畔近くですが、ここを歩く間に雷に遭遇した思い出も・・・。


 茂みの中にホームの跡がしっかり残る、同じく鹿島鉄道線・坂戸駅跡(茨城県鉾田市)。こちらはほっとパーク鉾田の “最寄り駅跡” でもあります。終点・鉾田駅の隣駅跡。

 いろいろな地域を回っていると、ときどき突然に道路を横切る線路の跡が現れたりして、驚いたり面白かったりすることもあるものだと思わされます。

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(翌日追記)北海道からもう一つ。こちらは千歳~苫小牧から東に行った、日高地方の富内線跡。


 そしてこちらは、北海道で初めて引かれた鉄道「手宮線」の跡。石狩炭鉱のある幌内(三笠市)から札幌を経由し、港のあるこの小樽まで引かれた鉄道の跡。当時の線路は今の南小樽からやや海沿いを通り、小樽運河のすぐ横を通って港まで続いていました。今は運河のレンガ倉庫群のすぐ隣の遊歩道になっています。

 東北に目を移すと、秋田県の北東・小坂町に現れる小坂製錬小坂線廃線跡。こちらも、線路のすぐ横に古い信号が。

 こちらも当時は鉱物の輸送が盛んで、小坂の盆地から盛岡に繋がるJR花輪線の方に川沿いに行くのでなく、山を越えて西の大館に繋がっていたようです。2009年の廃止から16年後の今は、まだ大館までの山間の県道の脇に線路が残っていますが、それが見られるのもいつまででしょうか。

 場所をさらに移して、能登半島の先にものと鉄道能登線廃線跡

 ひとまずの最後は山陰から。鳥取県倉吉線廃線跡。当時の終点の山守駅の手前、泰久寺との間には、竹林の中を歩ける「日本一美しい廃線跡」と銘打たれていました。

 線路の間からも竹が!

 さて、廃線跡とひと口に言っても、いろいろ見てみると表情もそれぞれ。比べてみてどちらがお好きでしょうか?