環境次世代健康科学研究センターでの初年度報告

 私が以前に関係していた「ナノ粒子健康科学研究センター」終了から1年。一昨日(2012年3月14日)は、いま私の所属する研究センターの年度末報告会がありました。

 私は昨年の春先にこのセンターが始まって以来、1)環境と生活習慣が生体や健康に作用するときの相互の関連について、2)子ども(乳幼児)の健康に焦点を絞り理解することを研究課題にしてきました。それにより、3)「どのような場合に何がリスクになるのか≒何を防ぐのが望ましいのか」を明らかにすることを目指しています。


 併せて、“子どもの健康”に関して当センター内外にデータの極めて少ない、4)乳幼児期の免疫系組織の生理と、5)妊娠前の(親側の)要因により出生児に生じる変化について、自前でデータを取ることを進めてきました。こちらについては今後3~6ヶ月以内には結果をまとめ、公に発表できる形にすることを目指して研究を進めています。


 また、私は一連の研究を通して異なる分野や人どうしを“つなぐ”ことで、研究の発展のきっかけや研究の効果的な出口を見出していきたいと日頃から心掛けています。2011年11月には大学の総合研究機構・バイオ領域内で、若手研究者と学生どうしをつなぐための大学公認のワークショップの開催に協力させていただきました。この件については、同機構のニュースレター(2012. No.4)に取り上げて頂きましたので、ご覧いただければ幸いです。
 梅澤雅和、立花研「学内で活発な研究交流企画を行うために」、東京理科大学総合研究機構ニュースレター 4号(2012)、pp.2-4

 本年度も、様々な形でご協力いただきました先生方ならびに学生の皆様に心より御礼申し上げます(※仲間の募集も随時しています!)。実は一昨日も、私が月曜の出張中に体調を崩してしまい報告会を欠席で失礼したため、報告資料の配布で学生にお世話になりました。とても素早く対応してくれて、本当に助けられました。

 来年度(2012年度)はさらに研究を進めることはもちろん、環境教育や保健教育を通した実践的活動にも取り組み、研究者および薬剤師としての職能を活用していきたいと考えています。
 
 以上、まだ2週間余り残ってはいますが、今年度のU-runnerの研究報告でした。