ロシアで観測史上これまでにない炎暑が続き、
健康被害も深刻になっています。
猛暑では、熱中症による体調不良の危険があることは
多くの方がご存知のことと思います。
しかし、2010年夏のロシアではそれだけでなく、
猛暑で起こった森林・泥炭火災も
深刻な健康被害を招いてしまっているそうです。
以前から疫学調査により、
大気中の微小粒子(SPM)濃度と住民の死亡率との間に
高い正の相関が示されています(要出典)。
特に、呼吸器系や循環器系に疾病を抱えてしまっている
人が犠牲になるとも言われています(要出典)。
その原因は、粉塵とも光化学スモッグとも言われ、
なかなかその詳細は把握できていません。
しかし、今回起こっている状況も、
大気汚染により健康被害が起こるという現実だけが
世に示されています。
たとえ飲む水は選ぶ(買う)ことができても、
吸う空気は選ぶことができません。
大気汚染から受ける被害を阻止するためには
果たして何が必要なのでしょうか。
そんなことも考えながら、ニュースを見ています。
<以下、ニュースリンク集>
・猛暑とスモッグで? モスクワの死者が倍増(2010年8月10日、読売新聞)
・死亡率2倍に=猛暑とスモッグで-モスクワ(2010年8月9日、時事通信)
・モスクワの1日死亡者数が倍増、猛暑とスモッグ被害で(2010年8月10日、ロイター)
「1日当たりの平均死亡者は通常360~380人だが、現在は約700人に倍増」(モスクワ市保健局長報告)
・ロシア火災 核施設延焼の恐れも モスクワでは死者倍増(2010年8月10日、東京新聞)
「モスクワ市の大気中の有害物質は依然、許容限度量の三~六倍に達している。」
・モスクワ森林火災続く 欧米が渡航自粛勧告(2010年8月9日、東京新聞)
「日本外務省は六日、モスクワ市などに暮らす在留邦人に外出を控えるよう勧告する安全情報を出した。」