虫と植物だけじゃないマニアックな野外展示@茨城県自然博物館

 恐竜や魚の展示が充実している茨城県自然博物館。ここは野外にも人気の敷地が広がっており、博物館には野外のみ回る人のための入場券があるほどです。

 うちの6歳の人は館内の展示の方が大好きなので、なかなか野外をゆっくり回れずにいました。しかし、彼の気を引くクイズラリーがあることを最近発見し、寒い冬が終わって暖かくなったところで早速行ってきました。ここは野外もただ虫や植物を見るだけでなく、マニアックな展示が多くて面白いものでした。

 とくに目を引くのが、岩石の説明とその展示。


 これなんかは見た目は木ですが触った感じはツルツルしていて、知らなければ木を人が加工したものとしか思えません。しかしこれは「珪化木」といい、木が火山灰に埋まったところに地下水の成分(ケイ酸)が浸透して固まってできたものなんだそうです。


 見た目は木でしかないのに、木と違ってトゲができないので、子連れで座ってもケガしなくて良さそう。でも確かに元は木だったもので、それも人が加工したものでなく、自然に地下でできたものだったとか、驚き。手前側の面の白い部分などは、完全に鉱物の結晶の手触りでした。


 問題もマニアックで、花崗岩のうち、鉱物の結晶が大きいのはどこで取れたものか、とか。自分たちの足元のことをもっとよく知ってみよう、ということでしょうか。しかしそういえば(?)この博物館には、屋内の方にも地球や隕石についての充実した展示があるのでした。

 また、このツルツルの花崗岩を見ていると、中国の本場「大理」で見た大理石の美しさを思い出します。⇒雲南での3日間(麗江・大理古城・昆明)(2014年8月)


 筑波山はマグマで固まってできたものですが火山ではなく、侵食によって周りが削られ、周りより硬い岩石の部分だけが残されてできた地形だとか。確かに、と、筑波山にもそんな案内があったことを思い出しました。⇒5歳の人たちと筑波山ハイキング(2017年12月)


 問題が初見では本当に難しい!

 この野外コーナーはもちろん、季節の景色もこちらを迎えてくれます。




 ヤエベニシダレに、


 サトザクラ。こちらは先週、まだツボミばかりの株もありました。


 葉の新芽も映える季節です。これはイロハモミジ(左)にオオバボダイジュ(右)。しかし、もし見て回るのに少し飽きてしまったらもちろん、


 走ればOKでしょう。

 なお、ここの桜は4月上旬の今週末が見頃の最後を迎えそうです。今年は今週末の4月8日まで、「動く恐竜」展示のリニューアル一周年の特別展示もあるので、恐竜好き、走り好きの人ともう一回私たちも行ってこようと思います。

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