先月末に、出張でほんの3日間ほど滞在したウィーン。英語表記ではVienneで、現地のドイツ語表記ではWien。どちらも発音するとウィに濁点が入るので、日本語の発音と異なるんですね、とそんなことも初めて知った街でした。
ウィーンというと音楽の町というイメージがありますが、18~19世紀の古典派からロマン派の時代に、シューベルトがここで生まれたり、モーツァルトやベートーヴェンらの音楽家がここに来て生活したりしていたんですよね。
25歳のとき(1781年)から亡くなる1791年までの10年間を、ウィーンで過ごしたモーツァルトの像(@Hofburg ホーフブルク王宮の庭園)。
22歳のとき(1792年)から亡くなる1827年までの35年間を、ウィーンで過ごしたベートーヴェンの像(@Stadtpark 市立公園の南隣)。
生涯(1797~1828)をウィーンで過ごしたシューベルトの像 (@Stadtpark 市立公園)。今はオーケストラ演奏などのイベント会場になるかつての宮殿 kursalon Wien も、シューベルト像やヨハン・シュトラウス像のある公園の隣にあります。
ウィーンに生まれ、ここを中心に活躍したヨハン・シュトラウス(1825~1899)。
旧市街の中心には、カトリックのシュテファン大聖堂 (Domkirche St. Stephan)。夏季で昼間から賑わう広場の雰囲気では、ドイツ・ミュンヘンのマリエン広場 (Marienplatz) を思い出しました。
隣の通りには、1679年に起こったペスト大流行の4年後につくられたという記念柱。その内容に対して観光客がずいぶん喜んで写真を撮っていると思ったら、著名な彫刻作品であるのだそうです。噴水「レオポルドの泉」の奥に見えるのが、そのペスト記念柱。
とにかく繁華街一番の賑わいが、そのエリアにありました。
ウィーンの西駅 (Westbahnhof) の向こうにある、“ハプスブルク家の威光” シェーンブルン宮殿 (Schloss Schönbrunn)。そのすぐ北側を、小さなウィーン川が流れているのですが、
そこに線路を通しているのは、東京で江戸城の外堀にJR中央線を通しているのと同じつくりですね。
そして市街地の南側には、ベルヴェデーレ宮殿 (Schloss Belvedere) も。シェーンブルンより少し前の1700年代前半にできた宮殿ですが、現代は朝にジョギングをする人がたくさん行き来していました。
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今回、帰りには飛行機の遅延で空港での思わぬ1泊が入ってしまいましたが、行きは行きでやらかしてしまったいたことがありました。それは、ウィーンの空港と市内を往復するチケットの購入。ウィーンには、市内の地下鉄やバスの定額乗車券(24時間、72時間など)があるのですが、このチケットは空港⇔市内の区間を含んでいません。そのため、うっかりこのチケットだけで空港からの列車に乗ってしまうと、100ユーロの罰金をとられてしまうことになります。今回は、行きに乗る本当に直前に気づいて罰金を回避できましたが、ヨーロッパは駅の改札がなく、列車に乗る前に有効な切符を持っていないことに気づけるタイミングがないので本当に要注意です。
空港⇔市内を結ぶS7も含む、近郊列車S-Bahnの乗り方については、ネット記事も検索するといくつか出てきます。
しかし今回私は、空港発着の行き来にS-Bahn (S7) にしか乗らないのに、間違えて高いCity Express Train (CAT) のチケットを買ってしまったのでした。S7なら本来10ユーロもしない往復の旅程に支払った額は、24.9ユーロ。CATのチケット売り場は空港で目立つので、何も調べずに来た来訪者は、こうやって“税金”を払うことになってしまうんですね。まぁ、それでも100ユーロ超の罰金は回避したのでヨシとしないといけないかな、と思います。
そんなこんなの初ウィーンでした。
街中のWienererldでいただいた Altwiener Suppentopf(野菜や角切り肉がごろごろ入った、ウィーンの "=wiener" 鍋スープ (suppentopf)。美味しかった!
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・ウィーンの天気 (AccuWeather)
・ウィーンの時差: 日本-7時間(3月下旬から10月下旬まで、DST実施中)
●欧州渡航準備リスト 2024.6ver
・学会発表ポスター
・充電器(携帯電話、ノートPC)
・プラグ変換器
※ フランス‐プラグ変換器の注意(←オーストリアでは、平らなタイプでない方でも全然OKでした。)
・手帳、ノート、筆記用具
・パスポートとそのコピー
・貨幣(円、ユーロ)とクレジットカード
・衣類
・洗面用具―歯ブラシ、綿棒など
・保湿クリーム、爪切り、絆創膏など
・常備薬(痛み止め、アレルギーの薬、風邪薬)
★帰国準備: Visit Japan Web