【関東】5歳の人たちと筑波山ハイキング、弁慶七戻り~ガマ石経由

 2017年12月初めの土曜は、1年ぶりの筑波山に登ってきました。昨年は筑波山神社から御幸ヶ原コースを登りましたが、今回はガマが見守ってくれるつつじヶ丘から、おたつ石コースの登山をスタート。



 元々は11月中旬に登る予定だったのが雨で中止になったのを、「寒くてもやっぱり登りたい!」という友人と日を改めてのハイキングでした。車には降りていた露は、出発したときもシャーベット状に凍結。11月と違って山の中腹の紅葉は終わっており、登山客の数も気温もぐんと下がった後の時期でしたが、


 晴天の登山日和。ロープウェーで登った妻の報告では、このつつじヶ丘から朝は、遠くにスカイツリーから富士山まで見えたそうです。ただし、昼には霞み掛かってきて、同じ場所から富士山までは見えませんでした。

 日陰は冷えるも、日向が暖かく好条件でした。また、紅葉のシーズンの大混雑がなかったことも、小さい人たちには良かったかもしれません。


 足元に残る紅葉@おたつ石コース。


 これ何だろ? 弁慶七戻りの少し手前にて。

f:id:umerunner:20191112001716j:plain
 小さい人たちも会いたかった、弁慶七戻り。少し歓喜してくぐったら、割とあっさりと次に進んでいました。

 ここまでつつじヶ丘から50分弱と、順調なハイキング。昨年は休憩なしで登り続けてしまったうちの小さい人も、今年は約20分ごとの小休憩を(お茶と一緒にグミをあげることで)とってくれたので、安心登山でした。

 弁慶七戻りから20分で屏風岩まで来ると、女体山駅でロープウェーの発車するときのベルが聞こえて、山頂はもうすぐ。そこから見上げて見えた、ロープウェー。

f:id:umerunner:20191112001832j:plain

f:id:umerunner:20191112001932j:plain
 大仏岩、高さ15メートルの巨岩。その数字を見て5歳の人はひと言「ジンペエザメよりは小さいね」とあっさり通り過ぎ。・・・って、サメにハマりすぎ。比べ方が面白すぎ。

 しかし、そもそも何で筑波山の山頂近くに、こんな大きくて変な形の岩があるのだと思い、少し調べてみました。

 どうやらこれらの巨岩怪石は、7500万年前に地下10kmほどの所ででマグマが冷えて固まり、今は筑波山の山体を成す斑れい岩が風化してできたもののようです。一方の山の裾野に広がる地質は、6000万年前に同じく地下で固まってできた花崗岩。これらが新生代の新第三紀(大ざっぱに約2000万~200万年前)にゆっくり、100年ごとに1~2cmほどずつ隆起してできたのが今の筑波山らしい。だから今も筑波山の周りには、石切り場が多いのね。

 この土地がゆっくり隆起したときに、もろい花崗岩が速く削られていった一方で、花崗岩よりも風化に強い斑れい岩が残って筑波山を成しています。で、地表面のそれらがゆっくり風化されながらゴツゴツと残っているのが、山頂周りにたくさんある巨岩怪石なのだそうです。

+++++
<参考>
筑波山・百名山の最低峰(地質で語る百名山
筑波山の生い立ち―マグマの固まった噴火しない山
筑波山奇岩・怪石ガイド筑波山ケーブルカー・ロープウェイHP)
+++++


 ゴツゴツした女体山頂。


 その山頂から。快晴!

f:id:umerunner:20191112002146j:plain
 ガマ石では、口にたくさん小石が乗っているのを目ざとく見つけて、石投げ。はね返り注意。

 そして着いた御幸ヶ原で、今年もお昼ごはん。


 山麓の紅葉が昨年よりも鮮やかに広がって見えたかなぁと嬉しく思って見ていました。しかし、帰って昨年の写真を見たところ、時期の違いというより天気の違いでそう見えていたように思います。

●昨年→4歳児と筑波山神社~御幸ヶ原、準備リスト付き(今年と同じ場所で写真を撮っていたみたい。)

 本当は御幸ヶ原からあと一息、男体山頂にも登る予定でしたが、うちの5歳の人が「もうロープウェーに乗る」と疲れて嫌がったので、そちらには今年も行けずに、女体山に戻って下山しました。もしかしたら、ロープウェーというより早くもう一度、女体山まで戻る途中のガマ石で遊びたかったのかもしれません。12月になり混雑する時期でなかったので、ガマ石の前でゆっくり遊ぶ楽しい時間も持つことができました。

 男体山はまた来年、かな。